新生児は、泣くことでしか、自分の気持ちを伝えることができません。「泣き続けている赤ちゃんを、どうやってあやしたらいいんだろう…」と頭を抱えているパパやママも多いのではないでしょうか。
新生児とパパとママの関係は、まだ始まったばかりで、赤ちゃんが泣いているからといって、何でも意思疎通ができているわけではありません。
赤ちゃんが泣いている理由がわからないからといって、落ち込む必要はありません。
今回の記事では、新生児をうまくあやすためのコツを紹介していきます。ぐずっている赤ちゃんへの上手な声かけポイントも解説しているので、新生児のあやし方に悩んでいるパパとママは、ぜひ最後まで読んでみてください。
新生児はどうして泣いているの?
先程の見出しでは、グズり泣いている新生児へのあやし方のコツを紹介しました。
ただ、むやみにあやしても効果を十分に期待できないこともあります。
そのため、大まかな理由でも、赤ちゃんが泣いている理由を把握しておきたいものです。
新生児が泣いている理由は、主に下記の6つが挙げられます。
- お腹がすいているから
- おむつを変えて欲しいから
- 眠りたいのに眠れないから
- 部屋が快適な温度でないから
- ママの気配がなくて寂しいから
- 特に意味はないけど泣いている
赤ちゃんがどうして泣いているのか?その理由を把握してあげることも、上手にあやすヒントになりますよ。
新生児泣く理由1:お腹がすいているから
お腹が空いているから泣いている新生児が多いです。新生児は、3時間間隔で授乳をするのが一般的ですが、中には早く消化してしまい、授乳の間隔が3時間程度開かない赤ちゃんもいるのです。
泣いたからといって、必ずしもお腹が空いているとは限りませんが、抱っこしたときに顔に近づくものに対して吸いつく様子が強く見られるようであれば、お腹が空いているからだと考えられます。
授乳の間隔が3時間程度開かないようであれば、1度の授乳量を増やすのもおすすめです。
新生児泣く理由2:おむつを変えて欲しいから
新生児は1日に何度もおしっこやウンチをします。そのたびにオムツ替えをするのは難しく感じることもあるでしょう。
オムツが汚れていることに気づかないこともあるかもしれませんね。ただ、新生児が泣き止まない理由の1つに「オムツが汚れているから」が考えられます。
オムツが汚れていても、あまり敏感にならない赤ちゃんもいますが、中には1階程度の汚れでも気になって泣いてしまう赤ちゃんもいます。
どれだけあやしてもぐずり泣くようなら、オムツが汚れていないかチェックしてあげましょう。
新生児泣く理由3:眠りたいのに眠れないから
新生児は授乳して眠ってを繰り返した生活をするのが基本です。しかし、生まれたばかりの新生児は眠ることがあまり得意ではありません。
眠たいのになかなか眠れない状態が続くと、ぐずってしまうのも当然です。
睡眠がうまく取れない赤ちゃんには、快適な睡眠環境を整えてあげると良いでしょう。
- 部屋を快適な温度や湿度にする
- 服をあまり着せ込まない
- 部屋の明かりを消す
上記の3つのポイントを意識すると良いですよ。
新生児泣く理由4:部屋が快適な温度でないから
生まれたばかりの新生児は、体温調整が難しく、温めるように助産師さんからアドバイスをもらったママもいるのではないでしょうか。
確かに、新生児は体温調整が難しいです。低体温症にならないため、生まれたばかりの赤ちゃんには温めるのが基本です。
しかし、退院して自宅に帰る頃には少しずつ体温調整ができるようになっています。そのため、たくさんの服を着せ込みすぎると赤ちゃんの体に熱がこもり、快適ではなくなってしまうのです。
新生児泣く理由5:ママの気配がなくて寂しいから
授乳もしっかりできているし、オムツが汚れていないのに泣き止まないようなら、ママの気配がなく寂しくなって泣いている可能性が考えられます。
ただ、いつも新生児のそばで過ごすことができればいいですが、育児の合間に、家事もする必要があり、そういうわけにはいきませんよね。
気配がなくて寂しく泣いてしまう赤ちゃんには、ママがそばにいられない時に、ママの代わりになってくれるアイテムを用意してあげると良いでしょう。
- 音が鳴るおもちゃ
- 頭の上でくるくる回るおもちゃ
- バウンサー
上記のようなアイテムがあれば、赤ちゃんの機嫌が取りやすくなります。
新生児泣く理由6:特に意味はないけど泣いている
これまで紹介してきた理由は、全て意味を持っていることばかりでしたね。しかし、生まれたばかりの赤ちゃんは、必ずしも意味を持って泣いているわけではありません。
新米パパとママにとって、どうして赤ちゃんが泣いているのかわからない瞬間が1番辛いですよね。
ただ、これが「新生児は気分屋」といわれている一番の理由で、仕方のないことなのです。
ぐずり泣く新生児のあやし方12選
それでは早速、ぐずり泣いている新生児のあやし方について解説していきます。
新生児のあやし方は、主に下記の12個の方法があります。
- 赤ちゃんの泣き止む歌を聞かせてみる
- 耳をくすぐってみる
- ノイズの音を聞かせてみる
- うちわで扇いで風をあびせてみる
- 抱っこをしてユラユラ揺れてみる
- ビニール袋のカシャカシャ音を聞かせてみる
- 頭を優しく撫でてみる
- 眉間を優しく撫でてみる
- おくるみでくるんでみる
- 外へ散歩に出かけてみる
- 絵本を読み聞かせてあげる
- 手遊び歌を歌ってみる
次の見出しで詳しく解説していきましょう。
あやし方1:赤ちゃんの泣き止む歌を聞かせてみる
SNSなどで赤ちゃんの泣き止む歌が話題になっている事はご存知ですか?
お馴染みのCMソングだったり、平成の名曲などさまざまあるのですが、赤ちゃんのハートに響く曲が多くあります。
- タケモトピアノのCM
- 反町隆史のPoison
- 青山テルマのそばにいるね
ちなみに、3児のママである私の子供は、タケモトピアノのCMを聞かせると、すぐに泣き止んでいました。
車の運転中など、どうしてもあやすことができない際にとてもお世話になりました。YouTubeなどで、赤ちゃんを泣き止ませるために1時間近く流れるものが配信されていて、便利に使わせてもらいました。
あやし方2:耳をくすぐってみる
大人でも耳かきがリラックスにつながる方も多いのではないでしょうか。赤ちゃんも同じで、耳はかなり敏感なため、触られると心地よくなってきます。
赤ちゃんの耳かきするのは、とても危険な行為であるため、耳をやさしくマッサージしたり、触ったりすると良いでしょう。
あやし方3:ノイズの音を聞かせてみる
新生児は、ママのお腹の中にいるときに、テレビで流れるノイズのような音を聞いて過ごしてきました。
そのため、お腹の中で歳に聞いていた音を聞かせると、落ち着くことが多いです。
YouTubeで、お腹の中にいたときに聞いていた音が再現された動画が配信されています。
お腹にいる時に聞いていた音に合わせて、赤ちゃんがリラックスしやすくなる。オルゴールは合わせられていたり、種類がたくさんあります。
赤ちゃんの好みはそれぞれ違うため、どれが好みなのか、さまざまな動画を試してみると良いでしょう。
あやし方4:うちわで扇いで風をあびせてみる
抱っこするだけで壊れてしまいそうなほど柔らかい新生児ですが、絶対に刺激を与えてはいけないわけではありません。
普段感じることがない刺激を与えると、赤ちゃんがぱっと泣き止むことがあります。その一つに「うちわで扇ぐこと」が挙げられます。
なかなか風をあびることがない赤ちゃんは、うちわで扇ぐだけでも、新感覚を味わうことでしょう。
あやし方5:抱っこをしてユラユラ揺れてみる
新生児のあやし方といえば、定番でしょうか。抱っこしてゆらゆらゆれてあげるのもおすすめの方法です。
抱っこしてゆらゆらをするのは、寝かしつけをする際にもしているママがいるかもしれませんね。
つまり、あやすときの揺れ方と寝かしつけをするときの揺れ方に変化を持たせることが重要です。
- 寝かしつけをするときの揺れ方→横揺れ
- あやすときの揺れ方→縦揺れ
というように、変化をさせてあげましょう。
あやし方6:ビニール袋のカシャカシャ音を聞かせてみる
あやし方3で紹介した、ノイズ音を聞かせるに似ているあやし方の1つですが、ビニール袋のカシャカシャした音を聞かせるのも効果的な方法です。
ノイズと同じで、ビニール袋のカシャカシャした音も、新生児がリラックスしやすい効果があります。
ビニール袋は自宅に必ず1枚あることでしょう。手軽に試せるのがおすすめポイントです。
あやし方7:頭を優しく撫でてみる
視力が発達していない赤ちゃんは、誰かが体に触れていることで安心感を感じます。
そのため、頭を優しく撫でてあげるのもおすすめの方法です。ただし、赤ちゃんの頭は、とても柔らかいです。できるだけ優しく撫でてあげるようにしましょう。
あやし方8:眉間を優しく撫でてみる
あやし方7で紹介した頭を優しく撫でてあげるタイミングで、眉間を親指で優しく撫でてあげましょう。
眉間の親指で優しくなでると、自然と目がつぶってしまいます。自然と目がつむらせている赤ちゃんがリラックスしていきます。
中には、そのままの流れで眠りにつく赤ちゃんも多くいるようです。
あやし方9:おくるみでくるんでみる
おくるみで包んであげるのもおすすめのあやし方の1つです。
赤ちゃんにはモロー反射が備わっています。モロー反射とは、新生児に見られる原始反射の1つで、体がびくっとしてしまうことです。
繰り返しモロー反射が出ていれば、リラックスできなくなるのも当然です。そのため、おくるみで包んであげれば、手足が動きにくくなるため、リラックスしやすくなります。
また、おくるみで包むことで、赤ちゃんをお腹の中にいたときの体勢にしてあげることができます。お腹の中で丸まっていた姿勢を思い出すことで、落ち着く赤ちゃんは多いです。
あやし方10:外へ散歩に出かけてみる
何をしても赤ちゃんが泣き止まないようであれば、外へ散歩に出かけてみるのもおすすめの方法です。
外の空気を吸うことで、気分転換でき、気持ちの切り替えがしやすくなります。
あやし方11:絵本を読み聞かせてあげる
絵本を読み聞かせてあげるのもおすすめです。物語を楽しむ絵本よりも、目と耳で楽しめる絵本をチョイスしてみましょう。
赤ちゃんの心にヒットする絵本が見つかれば、赤ちゃんと遊ぶ時間が楽しくなりますよ。
あやし方12:手遊び歌を歌ってみる
新生児をあやすコツ、最後のポイントで紹介するのは「手遊び歌」です。手遊び歌と聞くと、幼稚園に入園する位に成長した子供をイメージするかもしれませんが、生まれたての赤ちゃんでも一緒に楽しむことができます。
- いとまき
- あたまかたひざぽん
上記の手遊び歌は、新生児でも楽しむことができます。
パパやママが赤ちゃんの手を持って一緒に歌って楽しんでみましょう。
グズっている新生児への3つの声かけポイント
先程の見出しでは、赤ちゃんが泣いている理由について紹介しました。この見出しでは、グズっている新生児への声掛けポイントを3つ紹介していきます。
記事の冒頭で紹介したあやし方でも充分泣き止む赤ちゃんは多いです。しかし、中には「どれだけあやしても泣き止まない…」こともあるかもしれません。
そんな時には、下記の3つのポイントを意識してみてください。
- できるだけ高い声で話しかけること
- 声のボリュームに変化を持たせること
- オノマトペをたくさん使うこと
このポイントを意識するだけで、赤ちゃんの耳に届きやすくなり、機嫌が良くなることが多いです。
ポイント1:できるだけ高い声で話かけること
新生児をあやすときには、できるだけ高いトーンの声で話しかけるようにしましょう。
赤ちゃんは視力が発達していない分、聴力がとても敏感です。そのため、あまりに低いトーンの声で話しかけられると「恐怖」を感じてしまいます。
男性は、なかなか高い声を出すのが難しいかもしれませんが、普段の声よりワントーン高い声を意識すると良いでしょう。
ポイント2:声のボリュームに変化を持たせること
先程の見出しで、新生児は視力が発達していないことから、聴力が敏感だと紹介しました。
大きい声であやすと、耳に強い刺激を与えることになってしまいます。だからといって、常に小さい声で話しかけていると、赤ちゃんの気を引くことができません。
新生児の耳に強い刺激を与えることなく、気を引かせようと思うのであれば、声のボリュームに変化を持たせることが大切です。
小さな声で話しかけたり、少しボリュームを上げた声で話しかけたりすることで、
- 「今、ママは何をしているんだろう?」
- 「楽しそうにお話をしているのが気になる」
と新生児の気を引くことができます。
ポイント3:オノマトペをたくさん使うこと
新生児は当たり前ですが、言葉を理解することができません。つまり、幼い子供に話しかけるようにあやしても、理解できないのです。
では、言葉を理解できない新生児をあやすときにはどうすればいいのか?それは「オノマトペ」をたくさん使うことです。
オノマトペとは、単語ではなく音を繰り返して表現をしたり、様子を表すことです。
- プンプン
- ニコニコ
- エーンエン
上記のようなオノマトペが一般的です。
犬のこと「ワンワン」片付けること「ないない」などもオノマトペです。
すんなり聞き取りやすいオノマトペをたくさん聞かせることで、言葉に触れる機会を多くしてあげましょう。
新生児の発達ペースを把握しておこう!
新生児を増やすためには、赤ちゃんがどのように発達していくのか把握しておく必要があります。
赤ちゃんの目や耳がどのように発達していくのか、この見出しで解説していきます。
新生児の目はどれくらい発達しているの?
新生児の視力はほとんど発達していません。大人の視力で言うと0.01から0.03程度しか見えていないといわれています。
また、色もすべての色が見えているわけでなく、白、黒、グレーの3色しか識別できません。
ただ、視力は発達していませんが、動いているものは見分けることができます。また光に反応することもできます。
赤ちゃんをあやすときには、できるだけ明るい部屋で、動きをつけてあげると良いでしょう。
新生児の耳はどれくらい発達しているの?
ほとんどの赤ちゃんが生まれた病院で聴力、スクリーニング検査を実施していることでしょう。聴力スクリーニング検査で特に問題がなければ、耳はしっかり聞こえています。
視力が満足に発達していない分、聴力が発達しているのです。
「視力が発達していないなら、耳も聞こえていないのかな?」と耳元で大きな声を出すのはNGです。
新生児はどうやって感情表現をするの?
言葉が理解できない新生児は、どのように感情を表しているのか気になりませんか?
新生児は感情を「泣くこと」で表現しています。楽しいことや嬉しいことがあっても、大人のように笑って感情表現することはありません。
「新生児微笑」と赤ちゃんが微笑む反応がありますが、これらは赤ちゃんが生きていくための反射であり、感情を表しているわけでは無いのです。
おむつを変えて欲しい時や、お腹が空いている時、眠たい時など、どんなときでも泣いて感情を表します。
ときには「理由がないけど泣いている」という時もあります。赤ちゃんと生活をしていたら、少しずつどうして泣いているのか?がわかってくるようになりますよ。
理由がなくても泣いていることもあるんだね!
新生児をあやす際の2つの注意点
新生児をあやす際には、子供と同じようにあやしておきます。
繊細な赤ちゃんだからこそ、いくつか気をつけなければいけないポイントがあるのです。
新生児をあやす際の注意点を以下にまとめました。
- 耳元で大きな声を出さない
- 揺さぶられ症候群に気をつける
上記のポイントについて早速解説していきます。
耳元で大きな声を出さない
前述したように、赤ちゃんも聞く力はとても発達しています。
そのため、耳元で大きな声を出すと、鼓膜が傷つく可能性があるのです。
赤ちゃんを怪しさに必要以上に大きな声を出す必要はありません。
揺さぶられ症候群に気を付ける
赤ちゃんを成長した子供と同じようにあやすのは同じです。例えば、赤ちゃんを上に持ち上げたりなどです。
成長している赤ちゃんは大喜びする高い高いですが、生まれたての赤ちゃんにするのは危険です。
激しく揺さぶってあやすと「揺さぶられ症候群」になる可能性があります。激しくあやす行為は赤ちゃんの命を危険にさらす行為でもあるのです。
気分屋な新生児期も今しかない貴重な時期
今回の記事では、新生児のあやし方や赤ちゃんが泣いている理由、泣いている赤ちゃんへの声かけポイントを解説していきましたが、いかがでしょうか。
どうして泣いているのかわからない新生児のお世話は、時に辛く感じることもあるでしょう。「普段はこの音楽を聞かせたら、泣き止むのに、今日は泣き止まない…」そんな時は、あやし方がわからなくなってしまいますよね。
しかし、どうして泣いているのかわからない気分屋な新生児期もあっという間に終わってしまいます。
新生児との生活に精一杯になっている今は「今が大変なんだから、未来のことなんて考えられない!」と思うかもしれません。
けど、一生懸命ネットの記事を調べて、赤ちゃんとの生活をより良いものにしようと思っていた生活は、きっと素敵な思い出になっているはずです。
ぜひ、今回の記事を参考にしていただいて、少しでも赤ちゃんに合ったあやし方が見つかりますように。
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