生まれたての赤ちゃんは、まだ眠ることが上手ではありません。そのため、なかなか寝つかない赤ちゃんに疲れている新米パパやママが多いのではないでしょうか。
そもそも、新生児は何時間寝るのが普通なのでしょうか?心地の良い寝かしつけを提供するために、パパやママができる事はあるのでしょうか?
今回の記事では、新生児の寝かしつけについて紹介していきます。赤ちゃんがどうしてなかなか眠ることができないのか?についても解説しています。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
新生児の睡眠時間の目安はどれくらい?
生まれたての赤ちゃんは、まだ眠ることが上手ではありません。大人のように何時間もまとまった睡眠を取ることができないのです。
新生児は、短時間の睡眠を繰り返し取るのが一般的です。
個人差はありますが、1日16時間から20時間程度睡眠をとります。睡眠の時間は成長につれ短くなってきますが、新生児のうちは短い眠りを繰り返し、ほとんどの時間を寝て過ごしていることでしょう。
心地の良い眠りの時間を提供するための6つのポイント
短時間の睡眠を何度も繰り返すのが新生児です。短時間の睡眠時間で、赤ちゃんに心地の良い眠りを提供するために、パパやママができることがあります。
まず初めに、心地の良い眠りの時間を提供するための6つのポイントから紹介していきましょう。
朝に太陽に触れさせる
生まれたての赤ちゃんは、昼と夜の区別がまだできていません。昼と夜の区別をつけるために、朝に太陽に触れさせることが大切です。
部屋を暗くする
大人でも、部屋が明るくなっている状態で睡眠をとっても、心地の良い眠りが取れているわけではありませんよね。
昼と夜の区別をするために、お昼寝の時間は部屋を明るくしているパパとママがいるかもしれませんが、お昼寝の時間は部屋を暗くしてあげましょう。
部屋を暗くすることで、赤ちゃんがこれから眠る時間ということを把握しやすくなります。赤ちゃんが眠りの時間を把握できるようになると、寝付くまでの時間も短くなる効果がありますよ。
部屋の温度や湿度を適切にする
部屋の温度が高かったり、湿度が高かったりすると、快適に眠ることができません。
赤ちゃんに心地の良い眠りを提供するためには、温度や湿度を適切にすることが重要なポイントです。
赤ちゃんにとって心地の良い温度は、冬期は20〜25℃、夏期は25〜28℃くらいを目安にすると良いでしょう。
湿度は季節に関わらず、50〜60%程度が適切です。
また、服装によって、体温の調節が難しいのも新生児です。風邪をひかせないために、洋服を着せ込んでしまうパパやママがいますが、部屋が適温であれば、必要以上に洋服を着せ込む事はありません。
生活リズムを整える
生活リズムが整っていない赤ちゃんは、なかなか心地よい良い睡眠を取ることができません。
毎日同じ生活リズムで過ごすのは難しいかもしれませんが、朝起きる時間とお昼寝の時間は目安として同じ時間に設定し、生活リズムを整えてあげましょう。
生活リズムが整ってくれば、お昼寝の時間が近づくにつれて、赤ちゃん自身が自然と眠たくなってくるものです。
無理矢理寝かしつけられるよりも、自然と眠れる方が理想的です。
睡眠前のルーティンをつくる
昼と夜の区別がついておらず、生活リズムも整っていない赤ちゃんは、いきなり寝かしつけをするよりも、睡眠前のルーティーンを作ることで、眠りにつきやすくなります。
- 毎回同じ歌を歌う
- 毎回同じ絵本を読む
- 手足を優しくマッサージする
など、身振りのように毎回同じ行動をとることで、赤ちゃん自身が「この後はお昼寝をする」と認識できるため、スムーズに睡眠に入りやすくなります。
やさしく体にふれてあげる
1人で睡眠を取るよりも誰かが優しく体に触れていて、安心感がある方が、心地よい睡眠が取れます。
そのため、赤ちゃんを眠らせる際には、そっと優しく背中に手を置いたり、背中を擦ったり、手や足を優しく揉んでみたりなど、優しく体に触れてあげましょう。
近くにパパやママがいるという安心感に包まれて、スムーズに寝つけられるようになります。
赤ちゃんがなかなか眠れない理由とは?
そもそも「寝るのが仕事」といわれている赤ちゃんが、なかなか眠れないのはなぜなのでしょうか?
次の見出しでは、なかなか眠れない赤ちゃんに共通している5つの理由を解説していきます。
生活リズムがまだ整っていないから
先程の見出しでも紹介したように、生まれたての赤ちゃんはまだ生活リズムが整っていません。
そのため、どのタイミングで眠ればいいのか?赤ちゃん自身も掴みきれていないのです。
寝ることがまだ得意でないから
大人にとって睡眠を取る事は当たり前で、得意不得意で判断することではなくなっているのは当然です。
しかし、これまでお母さんのお腹の中で、育ってきた赤ちゃんにとって睡眠ははじめてのことであり、得意ではありません。
睡眠だけに限らず、食事や排泄も赤ちゃんにとっては何もかも初めてのこと。少しずつ練習して成長していくことが重要です。
音や光に敏感だから
生まれたての赤ちゃんは、視力がほとんどありません。そのため、音や光で今何が起こっているのか?を把握する必要があります。
つまり、音や光に大人以上に敏感になっているのです。小さな音でも、ビクッ!と反応する赤ちゃんがほとんどでしょう。
小さな物音やちょっとした光にも敏感になっているため、全てが刺激となり、睡眠を妨げてしまうのです。
不快なことがあるから
部屋の温度や室温、着せているもの、オムツが汚れているなど、不快なことがあれば、スムーズに睡眠を取ることができなくなるのも当然です。
とはいえ、まだ赤ちゃんは自分の言葉で不快に感じていることを伝えることができません。また新米パパとママも赤ちゃんが何に不快に感じているのか、読み取ってあげる事は難しいでしょう。
日常生活の中で、赤ちゃんとのコミュニケーションを取りながら、赤ちゃんが感じていることを読み取れるようになるといいですね。
体調がよくないから
普段よく眠る赤ちゃんが、まとまって睡眠を取れなくなっているようなら、もしかしたらどこか体調が悪い可能性があります。
睡眠をきちんと取ることができない以外にも、機嫌の悪さや授乳の量などもチェックしてみてください。
3時間以上眠る場合は起こした方がいいの?
ここまで、赤ちゃんは眠ることが得意ではないと紹介してきましたが、中には3時間以上眠る赤ちゃんも存在します。
たくさん寝てくれたら、パパやママの体力も回復しやすくありがたいですよね。
しかし、授乳は3時間間隔で与えるべきともいわれています。では3時間以上赤ちゃんが眠っている場合、寝ている途中にも起こした方が良いのか?という疑問が生まれます。
その答えは、3時間以上睡眠をしているようなら1度起こして授乳をすることが大切です。なぜなら、授乳がきちんとできていなければ、赤ちゃんが脱水症状を起こす可能性があるからです。
3時間以上気持ちよく寝ている赤ちゃんを見ると、無理矢理起こすのは気が引けるかもしれませんが、オムツ替えや授乳の為にも1度起こすようにしましょう。
寝ている赤ちゃんをうまく起こすための3つのコツ
先程飲み出しで、3時間以上赤ちゃんが眠っているようなら1度起こすことが重要だと紹介しました。
しかし、寝ている最中に起こされると機嫌が悪くなるのも無理ありません。では、寝ている赤ちゃんをうまく起こすためには何を心がけたら良いのでしょうか?
次の見出しでは、寝ている赤ちゃんをうまく起こすための3つのコツを紹介していきます。
赤ちゃんを優しく抱き起してみる
寝ているところでいきなり起こされるわけですから、強い刺激を与えるのはNGです。寝ている状態から優しく抱き起こして、目を覚まさせてあげましょう。
光に触れさせてみる
赤ちゃんがなかなか眠れない理由でも紹介しましたが、新生児は音や光に敏感です。ただ、いきなり大きな音を聞かせるのは、耳にも刺激が強いため、光に触れさせてみましょう。
部屋を暗くした状態で、寝かしつけているようなら、電気をつける程度の光でも充分な効果があります。
また、天気が良いようなら、ベランダに出て太陽の光を浴びさせるのもおすすめです。
おっぱいを口に近づけてみる
睡眠が得意な赤ちゃんも、3時間以上寝続けていれば、お腹は空いているものです。おっぱいを口に近づけてみれば、自身がお腹を空かせていることを思い出し、目を覚まします。
寝るのが得意な赤ちゃんであれば、そのまま眠ってしまうかもしれませんが、きちんと授乳をし、汚れたオムツを取り替えていれば問題はありません。
育児のことで困ったことがあれば…
赤ちゃんは、睡眠が得意でないことを理解していても、まとまって眠ることができなければ、気持ちが落ち込んでしまうのも当然です。
もちろん、赤ちゃんの睡眠以外にも、はじめての育児であれば、困ったことが出てくることでしょう。
育児のことで困ったことがあり、どうにもならなくなった時はどのように対応すれば良いのでしょうか?最後の見出しで解説していきます。
パパに育児をしてもらってしっかり睡眠時間を確保する
睡眠時間をきちんと確保することができていなければ、ママの気持ちが沈むだけでなく、正しい判断ができなくなってしまいます。
そうなる前に、パパに育児をしてもらって、ママはしっかり睡眠時間を確保しましょう。お仕事で忙しく、パパが育児をする時間がないようなら、頼れる人を見つけておきましょう。
ベビーシッターなど、短時間でも頼れる人がいれば、ママの気持ちも楽になるはずです。
第三者に相談をする
新生児と生活をしていると、大人と会話をする機会も少なくなり、疎外感を感じるママも多く存在します。
疎外感を感じ、心が辛くなっているようなら、専門の窓口に相談するのもおすすめです。
- 新生児の相談ができる窓口
- 自治体の子育て窓口
- 助産師会の相談窓口
また、新生児であれば、4ヶ月検診もあります。
赤ちゃんの事だけでなく、実際にママが今感じていることを相談する時間もあります。すべてのことを1人で抱え込むのではなく、利用できる機関を利用しましょう。
短時間の睡眠を繰り返すのが赤ちゃんの睡眠の特徴
まとまった睡眠が取れないと、パパやママの体力も辛くなってきますよね。しかし、短時間の睡眠を何度も繰り返すのが、新生児の睡眠の特徴なのです。
成長するにつれ、だんだんと睡眠の時間は長くなってきます。少しずつ眠る練習をしているのだと思って、今は辛いかもしれませんが、パパと一緒に乗り越えてくださいね。
また、今回の記事で紹介した心地の良い睡眠をさせるためのポイントをぜひ押さえてみてください。赤ちゃん自身が、寝る前の行動を把握することで、スムーズに寝かしつけができるようになります。
寝かしつけがスムーズにできるようになるだけでも、育児はかなり楽になりますよ。
ママの感想・意見交換スペース