新生児が生まれたご家庭には、自治体の保健師さんや、助産師さんが訪れる新生児訪問というものがあります。
「新生児訪問」という言葉を聞いたことがある。パパとママも多いかもしれませんね。
しかし、はじめて出産したママにとっては不安に感じることもあるのではないでしょうか。
- 「新生児訪問って、何をするんだろう…」
- 「部屋がぐしゃぐしゃだったら、要注意になっちゃうかな…」
今回の記事では、新生児訪問で何をするのか紹介していきます。新生児訪問の目的や訪問時期、ママがどのように対応するべきなのかについても解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
新生児訪問で何をするのか事前にしっておきたい!
新生児訪問とは、正しくは新生児訪問事業のことで、厚生労働省が管轄する母子保健法第11条に定められています。
- 「育児がきちんとできていないといわれたらどうしよう…」
- 「どこをチェックされるんだろう…」
上記のように不安に感じるかもしれませんが、基本的にはリラックスして対応すればオッケーです。
とはいえ、初めての育児だと、リラックスして対応すれば良いとは言われても緊張してしまうのも当然です。
できることなら、事前に何をするのか知っておきたい!と思うこともあるでしょう。そんなママはぜひ今回の記事を参考にしてみてください。
新生児訪問では何をするの?
そもそも、新生児訪問では何をするのでしょうか?
新生児訪問は下記のような流れで行われるのが一般的です。
- 簡単な挨拶
- 育児環境についての調査
- ママの心身の状態を把握
- 新生児の発育を確認
- ママの不安や育児の悩みにこたえる
- 予防接種など必要事項の確認
新生児訪問のざっくりとした流れを把握できているだけでも、少し安心して対応できますよね。
簡単な挨拶
まずは簡単な挨拶からスタートします。訪問した子の保健師さんや助産師さんの方から自己紹介をしてくれるはずです。
その流れで、パパやママの簡単な挨拶と、赤ちゃんの紹介ができるといいですね。
育児環境についての調査
次に育児環境についての調査が行われます。「育児環境についての調査」と聞くと堅苦しい印象がありますが、基本的には下記のようなポイントが調査されます。
- 主に誰が育児をしているのか
- パパはどれくらい育児に参加できているか
- 育児に困ったときに、相談できる環境はあるのか
お仕事が忙しくて、パパがなかなか育児に参加できないこともあるでしょう。だからといって取り繕う必要はありません。
ママの心身の状態を把握
次に、ママの心身の状態について調査が行われます。
産後の体の調子や、育児に不安や悩みを抱えていないのか、寝不足が原因で体調崩していないかなどが調査されます。
必要に応じて専門の機関を紹介されることもありますが、基本的にはママの状態について質問を受けるのみです。
新生児の発育を確認
次に、新生児の発育について確認します。身長や体重を測ることが多いです。
母乳のみで育児をしている場合には、1回の授乳でどれくらいの量を飲めているのか把握するために、授乳前と授乳後の体重を測らせてもらってもいいかもしれませんね。
必要に応じてアドバイスをもらえるはずです。健やかに成長している様子が見られれば、今のままの育児をリラックスして続けてあげてください。
ママの不安や育児の悩みにこたえる
- 「うまく育てることができるかな…」
- 「いつまで、夜泣きって続くんだろう…」
など不安や悩みがあるようなら気軽に相談しましょう。
上記のような悩みは、育児書やネットに記載されていることも多いですが、育児のプロによるアドバイスは、すっと心に響くことが多いです。
- 「こんなことを相談するママっているのかな…」
- 「何もわからないママなんだなって思われないかな…」
などと気にする必要はありません。気になることがあれば気軽に相談すれば良いのです。
予防接種など必要事項の確認
最後に予防接種など今後の流れについて説明がされます。生後2ヶ月ごろから予防接種がスタートします。
どのような流れで進めていけば良いのか、具体的なアドバイスを受けることができるのでママも安心できるでしょう。
新生児訪問はいつごろに行われるの?
新生児訪問はいつ頃行われているのか気になりませんか?基本的には生後28日以内に一度市の自治体から連絡が入ります。
生後28日以内に、新生児訪問が実施されることがほとんどですが、生後28日以内だと、里帰りをしているママもいることでしょう。その場合は市の自治体と連絡を取り合い、適正な時期を相談することが可能です。
絶対に28日以内にしなければならないといった決まりは無いので「今は少し人が家に来るのはしんどいかも…」と感じるようであれば、少し時期を先に延ばしてもらうことも可能です。
柔軟に対応してもらえるので、気軽に相談してみてくださいね。
新生児訪問の4つの目的
次に紹介するのは、新生児訪問の目的についてです。目的を達成することができれば、基本的にはおうちやママがどんな状態であっても関係ないということです。
- 新生児の発育について把握
- 育児に対してママが抱えている不安の共有
- 育児環境について把握
- 支援が必要であれば、支援サービスの提案
主に上記のような目的があります。次の見出しで詳しく解説していきましょう。
新生児の発育について把握
新生児が健やかに育っているのか、把握する必要があります。
この記事にたどり着いているママは、赤ちゃんと向き合って丁寧に育児をしていることでしょう。しかし、中には子供に対して愛情を持つことができず、痛ましい事件が発生しているのも事実です。
そのような事件を未然に防ぐためにも、早めのうちから新生児訪問を行う必要があるのです。
育児に対してママが抱えている不安の共有
「産後ノイローゼ」という言葉があるように、心配しなければならないのは、子供に対する虐待だけではありません。
初めての育児がうまくいかず、自分を責めることで、産後ノイローゼになってしまうママが実は多く存在します。
育児に戸惑っているままのサポートをするために、抱えている不安や悩みの種があるのであれば、小さなうちに詰めるように新生児訪問が行われています。
育児環境について把握
基本的に育児はママがメインで行うことがほとんどでしょう。
先程の見出しで紹介したように、初めての育児に戸惑い「産後ノイローゼ」になってしまうママは多くいます。
産後ノイローゼは、育児をしている環境にも大きく左右されます。最近では、パパが育休を取るご家庭も増えてきましたね。
ママに精神的な負担がかかったときに、適切なサポートをするためにも、具体的に誰がメインで育児をしているのか、パパは協力的なのか、周りに頼れる人がいるのかは自治体が把握しておく必要があるのです。
支援が必要であれば、支援サービスの提案
実際に新生児訪問してみて、ママの心が疲弊していると感じた場合や、ママと子供との関係性に違和感を感じた場合には、支援サービスの提案をする場合があります。
ママと赤ちゃんを守るために必要な支援なのです。
新生児訪問を断ることはできるの?
中には「今の状態で人を家にあげるのが難しいから、新生児訪問を断りたい…」というママもいるかもしれません。
ママが人を家にあげることを辛いと感じるようであれば、玄関先で新生児訪問をすることも可能ではあります。
また、新生児訪問は絶対に断れないというわけではありません。電話口でいくつかの質問事項に対応することができれば、新生児訪問を断ることが可能です。
確かに、生まれたての新生児がいる状態で、見ず知らずの人を家にあげるという行為は、ストレスに感じることもあるでしょう。
ただ新生児訪問では、現在、ママが抱えている悩み事を相談することができます。抱えている悩みに応じた対策やアドバイスをもらえます。
具体的に回答を得られることで、ママの気持ちが楽になることもあるため、できたら新生児訪問は受け入れた方が良さそうです。
新生児訪問のためにママができることは?
これまで新生児訪問についてのあれこれを紹介してきました。新生児訪問がいつ頃実施されるのか、目的は何なのかについて知った後は「ママがどのように対応したらいいのか?」ということが知りたくなっているのではないでしょうか。
- 「部屋をきれいにしておかなくちゃ!」
- 「お茶やお菓子は用意しておいたほうがいいのかな?」
など、さまざまな疑問が生まれるかもしれませんが、基本的には必要ありません。
訪問する自治体の保健師さんや助産師さんは、おうちの綺麗さや、お茶菓子についてチェックをしているわけではありません。
そのため、お部屋をわざわざきれいにする必要もありませんし、お茶やお茶菓子を用意する必要もありません。
変に気を張ることなく、リラックスして迎え入れましょう。
部屋が散らかっていても、部屋着でも問題なし!
新生児訪問で何をするのか、新生児訪問の目的や訪問時期、ママがどのように対応するべきなのかを紹介しましたが、いかがでしたか?
「新生児訪問」と聞くと、堅苦しいような印象があり何をするんだろう…」と心配になるのも当然です。
「新生児訪問の前には、部屋をきれいにしたり、お茶を用意しなくちゃ!」と気を張る必要はありません。
用意しておくことといえば、気になることや相談したいことをまとめておくことです。
新生児訪問で聞きたいことがあっても、バタバタしている間に「相談し忘れちゃった!」なんてこともあります。
何か相談したいことがあるようなら、事前にまとめておけばもれなく相談することができるのでおすすめです。
また、新生児訪問は1回きりではありません。要望があれば何度か訪問を依頼することができます。
気になることがあるようなら、市の自治体に気軽に相談してください。
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