新生児がミルクを飲み過ぎてしまうのはよくない?たくさん飲む原因と対策を解説

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新生児が泣いたらすぐにミルクを与えている新米パパとママも多いのではないでしょうか。そのせいで「もしかして、私の子はたくさんミルクを飲みすぎているのかも…」と感じているかもしれません。

しかし、新生児は飲むこと、寝ること、泣くことが仕事です。新生児がたくさんミルクを飲んでくれる事は喜ばしいことのようにも感じます。

ただ、新生児がミルクを飲み過ぎることで起こり得る問題もあるのです。

今回の記事では、新生児が飲むミルクの適正な量を紹介しています。また、新生児がミルクを飲みすぎてしまう原因や、その対策についても解説しているので、ぜひ最後まで読んでみてください。

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目次

新生児がミルクを飲み過ぎる4つの原因

新生児に与えるミルクの量は目安として決まっているにもかかわらず、なぜ飲み過ぎてしまうのでしょうか?

考えられる原因は主に4つあります。

新生児が母乳やミルクの飲み過ぎてしまう理由
  • 口の中のものを吸う反射が備わっているから
  • 泣いたらミルクを与えているから
  • ミルクの量が適正ではないから
  • 母乳の出が良すぎるから

上記4つの原因について、次の見出しで詳しく解説していきます。

口の中のものを吸う反射が備わっているから

新生児には、口の中に入ってきたものに吸い付く「吸啜反応」があります。吸啜反射は、哺乳のために必要な反射です。吸啜反射があることで、口内の発達が促されるのです。

吸啜反射は、生まれた時から生後半年〜生後12ヶ月ごろまで見られます。

お腹がいっぱいでも、口の中に入ってきたものに吸い付いてしまうので、自分の意思に関係なく長時間母乳やミルクを与えると、飲み過ぎてしまうのです。

泣いたらミルクを与えているから

新生児が泣いたらすぐにミルクを与えていませんか?新生児は自分の口で気持ちを伝えることができません。ただ、泣いている赤ちゃんを見て、何とかしたいという気持ちが先走り、すぐにミルクを与えてしまう新米パパとママは実は多くいるのです。

しかし赤ちゃんが泣いているのは、必ずしもお腹が空いて、ミルクを欲しがっているからだけではありません。

おむつが汚れていたり、眠たいのに眠れなかったりなど、様々な理由で泣いているのです。

ミルクを飲ませたら、ほとんどの赤ちゃんが泣き止みます。本当の泣いている理由は、おむつの汚れや快適な眠りが取れないことであるにもかかわらず、ミルクを飲ませていたら、飲み過ぎてしまうのも無理ありません。

ミルクの量が適正ではないから

ミルクを飲ませすぎてしまう理由
  • 夜長く寝てもらうため
  • 授乳の間隔を空けるため
  • 授乳をしても足りないような気がするため

などさまざまな理由で、ミルクを適切とされているより増やしてあげてしまうことがあります。

適切な量より多くても赤ちゃんが飲みきれば「ちょうどいいのかも!」と思ってしまいますよね。

しかし先程の見出しでも紹介したように、新生児には、吸啜反射があるため、あげればあげるほど飲んでしまうのです。

母乳の出が良すぎるから

母乳の出がよすぎると、赤ちゃんが飲み過ぎてしまう傾向があります。

右と左で交互に10分ずつなど、時間を決めて母乳を与えていても、母乳の出が良すぎると飲み過ぎてしまうのも無理ありません。

母乳の出過ぎが原因で、赤ちゃんが飲み過ぎているようなら、授乳前に少し搾乳して、母乳の量を調整してからあげるようにしてみましょう。

新生児が飲むミルクの適正な量とは?

胃袋の容量以上にミルクを飲ませたらいけない事はわかったけれど、実際に新生児が飲むミルクの適正な量ってどれくらいなのか?気になりませんか。

新生児の胃袋の容量は、かなり少ないため1回の授乳量は10ml程度です。生まれた当日は10ml程度を与え、生後1週間までは、生まれた日数×10mlを目安に与えると良いでしょう。

生後2週間ごろからは、60~80mlを目安にし、生後1ヵ月ごろまでに、80~120ml程度まで増やします。

母乳とミルクを混合であげていれば、どれだけの量を飲めているのか把握することができません。

1度どれだけの母乳を飲めているのか、計測してみるのも1つの目安になるのでおすすめです。

新生児がミルクを飲み過ぎてしまうのはよくないの?

記事の冒頭でも紹介したように、新生児の仕事は飲むこと、寝ること、泣くことです。ミルクをたくさん飲む事は、良いことのようにも感じます。

しかし、新生児は消化器官がまだ発達途中です。たくさんのミルクを飲ませることで、消化器官に負担がかかる可能性があります。

大人でもたくさん食べられる人もいれば、少食な人もいるように、赤ちゃんにもそれぞれに胃袋の容量はあります。

胃袋の容量以上にミルクを飲ませてしまうと、消化器官に負担がかかるため、避けた方が良いのはもちろん、お腹がパンパンに張り苦しくなってしまうのです。

ミルクを飲み過ぎている新生児が出している4つのサイン

「もしかして、ミルクを飲み過ぎてしまっている?」と感じたときには、新生児が出しているサインに注目してみましょう。

ミルクを飲み過ぎている新生児は、いくつかのサインを出しています。

そのサインを把握しておくことで、新生児のミルクの飲み過ぎを防ぐことができます

授乳の間隔が3時間以上空く

授乳の間隔は3時間間隔が適当です。授乳の間隔が3時間以上空くということは、パパとママの体力的には助かるかもしれませんが、たくさんの量を飲ませすぎている証拠です。

胃袋の容量以上に飲んでいるからこそ、消化が追いつかず、授乳の間隔が3時間以上空いていると考えられます。

体重が増えすぎている

新生児の体重は1日25グラムから50グラム程度増加し、1ヵ月で1キロ程度増加していれば適正です。

しかし、それ以上体重が増加しているようなら、ミルクを飲ませすぎていると考えられます。

赤ちゃんがすくすく成長しているのは喜ばしいことですが、母乳やミルクを飲みすぎると、消化器官に負担がかかるので、注意が必要です。

口から常にミルクが垂れている

ミルクを飲んだ後、ゲップし吐き戻しをすることもあるでしょう。しかし、吐き戻しではなく、口から常にミルクが垂れている赤ちゃんがいます。

口から常にミルクが垂れているようなら、ミルクを飲み過ぎていると考えられます。

ミルクが口から垂れているということは、胃袋からミルクが溢れてしまっている何よりの証拠です。

ミルクの量を調整してあげる必要があるでしょう。

おなかがパンパンに張っている

新生児のお腹は、ぽこっとしているのが自然です。しかし、お腹がパンパンに張っていて押しても柔らかさを感じないようなら、ミルクを飲ませすぎている可能性があります。

お腹がパンパンに張ると、赤ちゃんは苦しくなってしまうため注意が必要です。

ミルクの飲み過ぎは「過飲性症候群」になることも…

赤ちゃんがミルクを飲み過ぎると「過飲性症候群」を発症する可能性があるます。「過飲性症候群」と聞くとなんだか難しく複雑な病気のような印象がありますよね。

ただ「過飲性症候群」になったからといってすぐに深刻な状態になってしまうわけではないので安心しましょう。

過飲性症候群の特徴を以下にまとめました。

過飲性症候群の特徴
  • お腹がパンパンに張る
  • 授乳をするたびに吐き戻しをする
  • 吐いたミルクから酸っぱい匂いがする

上記のような特徴に当てはまるようなら、注意が必要です。「過飲性症候群」は発症したからといって、すぐに深刻な状態になるわけではありませんが、赤ちゃん自身はお腹の張りが苦しいと感じていることでしょう。

泣いたからといって、すぐに授乳をするのではなく、お散歩に出かけたり抱っこであやしながら、授乳の量やタイミングを見直してあげましょう。

ミルクを飲み過ぎてしまう新生児への対策4選

冒頭でも紹介したように、新生児に胃袋の容量以上のミルクを飲ませると、消化器官に負担を与えてしまいます。

そのため、ミルクの飲み過ぎはできるだけ避けたいものです。

最後に、ミルクを飲み過ぎてしまう新生児の対策を4つ紹介していきます。

ミルクの量を適正に戻す

最も重要なのは、ミルクの量を適正に戻してあげることです。与えているミルク缶などに、月齢ごとの適正なミルクの量が記載してあることでしょう。

記載してある適正なミルクの量を参考にしながら、飲ませてあげましょう。

これまで、ミルクをたくさん飲みすぎているなら、いきなりミルクの量を減らされると、お腹が減ってしまいます。

いきなり適正な量に戻すのではなく、少しずつ量を減らしながら慣らしていくことが大切です。

母乳を与える時間を制限する

母乳を与えているなら、赤ちゃんがどれだけの量を飲んでいるのか把握することができませんよね。そのため、赤ちゃんが乳首から口を離すまで飲ませていると、飲ませすぎてしまうのです。

無制限に母乳を与えると、飲み過ぎてしまうため、母乳を与える時間を制限するのがポイントです。右と左を10分ずつなど、時間を決めて与えることで、飲み過ぎを防ぐことができますよ。

しかし先程「ミルクの量を適正に戻す」の見出しでも紹介したように、いきなり量を減らすのは赤ちゃんの負担にもなるためNGです。

泣いてもすぐにミルクを与えない

泣いている新生児を見て「おむつも汚れていないし、睡眠も十分に取れているからお腹が空いているのかもしれない」と判断するのは禁物です。

必ずしも授乳の間隔を3時間空ける必要はありませんが、泣いたらすぐにミルクをあげるを繰り返すことで、授乳の間隔が1時間から2時間程度になってしまうのはNGです。

新生児の気持ちを紛らわせる方法
  • 散歩に出かける
  • コミュニケーションを取る
  • おもちゃで遊ぶ

など新生児の気を紛らわせて、泣いてもすぐにミルクを与えないようにしましょう。

助産師や医師に相談をする

これまでに紹介した対策を試したにもかかわらず、新生児がミルクを飲み過ぎてしまうようなら、助産師や医師に相談するのもおすすめです。

「もしかして、飲み過ぎているのかも…」と感じているだけで、実際にはその量が赤ちゃんにとって適正な量なのかもしれません。

体重の増え方や、排便・排尿の様子などを見て、的確なアドバイスをもらえることでしょう。

新生児が泣くのはミルクだけが理由じゃない!

今回の記事では、新生児がミルクを飲み過ぎてしまう原因や、ミルクを飲み過ぎている赤ちゃんが出しているサイン、ミルクを飲みすぎる赤ちゃんにできる対策を紹介しましたが、いかがでしたか?

赤ちゃんが泣いていると、早く泣き止ませてあげようと思って、母乳やミルクに頼ってしまうパパやママも多いことでしょう。

しかし、赤ちゃんが泣いている理由は、ミルクを求めているからだけではありません。

泣いたらすぐにミルクを与えていると、ミルクの飲み過ぎにつながり、お腹が苦しくなってしまいます。

お腹が苦しくて、また泣いてしまう悪循環に陥ってしまうのです。

赤ちゃんが母乳やミルクを飲み過ぎている傾向があるなら、泣いたらすぐにミルクを与えるのではなく、他のことで気を紛らしてみましょう。

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