新生児って幼い子供のように遊べるわけではありません。しかし、多くの育児書には赤ちゃんとの絆を深めるためには、スキンシップが大切と記載されています。
ただ、まだ首を座っていない新生児とどんな風に遊べばいいのかが見当つかない方もいるのではないでしょうか。
今回の記事では、新生児との遊び方・スキンシップの取り方について紹介していきます。新生児と遊ぶ際の注意点も解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
新生児とはどうやって遊んだらいいの?
ふにゃふにゃとしていて、今にも壊れそうな新生児。お世話はしているけど、楽しく遊べているか?と聞かれると、しっくりこないパパやママが多いのではないでしょうか。
中には「早く大きくなって一緒に遊べるようになるのが楽しみ!」と思っているパパやママもいるかもしれませんね。
しかし、新生児だからといって全く遊べないわけではありません。たしかに、元気に動き回る子供と同じように遊べるわけではありませんが、新生児ならではの遊び方でコミュニケーションをとることはできるのです。
新生児との絆が深められる10個の遊び方
それでは早速新生児との絆が深められる遊び方を紹介していきましょう。
- 絵本を読んでみる
- 童謡を歌ってみる
- 抱っこしてゆらゆら揺れてみる
- おもちゃを使ってみる
- 身体をマッサージしてみる
- 身体をこちょこちょしてみる
- 手遊びをしてみる
- お散歩に出かけてみる
- いないいないばあをしてみる
- 寝返りをしながら遊んでみる
パッと見出しをみて、簡単に試せそう!と思ったパパやママが多いのではないでしょうか。中には、すでに新生児との時間を、上記のような方法で楽しんでいるパパやママもいるかもしれませんね。
すでに新生児とのコミュニケーションがとれているパパやママも違った遊び方のヒントが見つかることもあるので、ぜひチェックしてみてくださいね。
絵本を読んでみる
生まれたての赤ちゃんとか、会話ができません。そのため、2人きりになっても、何を話したらいいのかわからず困っているパパとママも多いのではないでしょうか。
それなら、絵本を読んであげるのがおすすめです。もちろん物語を理解することはまだできませんが、耳でパパやママの言葉を聞くことはできます。
赤ちゃん用の絵本は、物語を楽しむことよりも音や色を楽しめるようになっています。
たくさんの絵本を試してみると、お気に入りの絵本がきっとみつかるはずですよ。
童謡を歌ってみる
童謡を歌ってみるのもおすすめの遊び方です。複雑な童謡よりも、
- ぞうさん
- チューリップ
- ちょうちょ
など、リズム感が単純なものから歌ってあげましょう。
音楽に触れる生活は、赤ちゃんの心を豊かにします。
抱っこしてゆらゆら揺れてみる
新生児は、パパやママの身体に触れているだけで安心感を味わえます。抱っこをしているだけでも、赤ちゃんにとっては、充分なスキンシップになります。
また、抱っこをしてゆらゆら揺れてみるのもおすすめの方法です。
激しく揺れると、赤ちゃんにとって怖い刺激となるのでおすすめできませんが、ゆりかごに乗っているようなペースで揺れてあげると、赤ちゃんにとって心地の良い時間になることでしょう。
おもちゃを使ってみる
小さな赤ちゃんでも使えるおもちゃはたくさん販売されています。音が鳴るおもちゃや、カラフルで目で見て楽しめるおもちゃなどが新生児におすすめです。
手に持つおもちゃをプレゼントすれば、赤ちゃんの握力を育てることができます。
また新生児は、寝転んで生活することがほとんどです。メリーなど寝た状態で楽しめるおもちゃも販売されています。
赤ちゃんが寝た状態で楽しめるおもちゃを購入すると、パパとママが育児に疲れた時でも、赤ちゃんが1人遊びしやすくなります。
身体をマッサージしてみる
抱っこして赤ちゃんと遊ぶのが体力的に辛い時もありますよね。そんな時は体を優しくマッサージしてあげるのもおすすめのスキンシップの取り方です。
腕やふくらはぎを優しい力でマッサージしてあげましょう。どれくらいの力を入れたらいいのかわからない場合は、背中など優しく撫でてあげるだけでも充分です。
パパとママの愛情が、手のひらから赤ちゃんに伝わります。
身体をこちょこちょしてみる
新生児の体をくすぐってみるのもおすすめの遊び方です。
ただし、体をくすぐる際は、短時間にしてあげましょう。なぜなら、体をくすぐる行為は、新生児にとって刺激になるからです。
また、幼い子供にくすぐる強さと同じにしてはいけません。「できるだけ優しく」を心がけましょう。
「一本橋こちょこちょ」など、歌に合わせて体をくすぐるとさらに楽しい時間になりますよ。
手遊びをしてみる
童謡を歌うだけでは、パパやママがあまり楽しく感じられないこともあるでしょう。そんな時は、手遊びをしてみるのもおすすめです。
新生児と楽しめる手遊びは、下記のようなものが挙げられます。
- いとまき
- あたまかたひざ
- げんこつやまのたぬきさん
手遊び歌は、赤ちゃんのリズム感を養うだけでなく、語彙力の向上にもつながります。また、パパとママの体が、赤ちゃんに触れていることで、安心感を味わせることもできる一石二鳥な遊び方です。
お散歩に出かけてみる
お散歩に出かけてみるだけでも、赤ちゃんにとってはたくさんの刺激があります。
ベビーカーに乗せたり、抱っこ紐を着用させて、お散歩に出かけてみることで、外の空気を教える事はもちろん、目でもたくさんの刺激を得られます。
- 「赤色のお花があるね!」
- 「たくさんの車が走っているね!」
- 「ワンチャンがお散歩をしているね!」
など、赤ちゃんとの会話を楽しみながらお散歩をしてみましょう。
いないいないばあをしてみる
新生児を楽しませるといえば「いないいないばあ」は定番でしょうか。
手のひらで顔を隠し、誰もが1度はやったことがあるかもしれません。
「いないいない」と言いながら、顔を両手のひらで隠し「ばあ」というタイミングで、顔を出します。
この「いないいないばあ」が大好きな赤ちゃんが多いです。
「ばあ」のタイミングで顔を出す際に、面白い顔を知ることで、さらに赤ちゃんが大喜びすることでしょう。
新生児の発する言葉を真似して遊ぶ
赤ちゃんは言葉で自分の気持ちを伝える事はできませんが「あー」や「うー」というようにクーイングを行います。
赤ちゃんが発する言葉の後に、パパとママが同じように言葉を真似してみましょう。
赤ちゃん自身が「なんだかパパとママとお話をしているみたい」と感じられます。
パパとママがお返事をしてくれることで、音を発しやすくなり、言葉の発達につながります。
新生児の笑顔を引き出すための4つのコツ
新生児と遊んだり、スキンシップをとっていれば、赤ちゃんに愛情は伝わるかもしれません。
しかし、それだけではパパやママにとって義務的な時間に感じてしまうことも。
せっかくなら赤ちゃんの笑顔を引き出したいと思いませんか?
新生児ってどのタイミングで笑うのかわかりませんよね。しかし、遊び方のコツをつかむだけで、赤ちゃんの笑顔を引き出しやすくなるのです。
下記4つのポイントが、新生児の笑顔を引き出しやすくなるコツです。
- 新生児と目を合わせるようにする
- 高い声であやすようにする
- 身体のどこかに触れるようにする
- パパとママもリラックスして楽しむ
早速詳しく解説していきましょう。
新生児と目を合わせるようにする
新生児の笑顔を引き出したいのであれば、目を合わせるようにしてみましょう。
赤ちゃんは、視力がほとんど発達しておらず、耳で聞こえる音を頼りに生活しています。
そのため、周囲の音がうるさければ、パパとママがどれだけあやそうとしていても、音の鳴っている方向を向いてしまいます。
赤ちゃんに遊びに集中してもらいたいと思っているのであれば、静かな環境にすることが大切です。
静かな環境にすることで、パパやママと目が合いやすくなります。
高い声であやすようにする
新生児をあやす際には、できるだけ高いトーンの声で接するようにしましょう。
スタジオで赤ちゃんの撮影をしたことがあるパパやママは、スタッフの方が、常に高い声を出していることに気づいたのではないでしょうか。
実際に、大人でも低い声で離されるよりも、高い声で話された方が好印象を受けやすいですよね。
赤ちゃんの笑顔を引き出すために、高い声のトーンで接するのは、基本中の基本なのです。
この記事の中でも紹介したように、赤ちゃんの視力はまだ発達しておらず、耳で刺激を受けています。
そのため、低いトーンの声で話されると「恐怖感」を感じることもあるのです。
身体のどこかに触れるようにする
絵本を読む時や、子守唄を歌うときには、新生児の体のどこかに、パパやママの手が触れているようにするのもおすすめです。
赤ちゃんがリラックスした状態でなければ、笑顔を引き出すことはできません。
「パパとママはいつもそばにいてくれる」という安心感が、赤ちゃんをリラックスさせます。
パパとママもリラックスして楽しむ
- 「赤ちゃんの笑顔を引き出したい!」
- 「赤ちゃんにとって、自分が1番の存在でありたい!」
と力が入りすぎると、赤ちゃんの笑顔を引き出すことはできません。
また、新生児との生活は、自分の時間を優先することができず、寝不足になりがちです。
寝不足続きになると、心穏やかに赤ちゃんに接しようと思っても難しくなることもあるでしょう。
赤ちゃんの笑顔を引き出し、パパとママも同じ時間を楽しみたいと思っているのであれば、パパとママの心がリラックスして穏やかである必要があるのです。
新生児の発達を知ってより絆を深めよう
新生児と楽しく遊ぶためには、赤ちゃんがどのように発達していくのか理解しておくことが重要です。
新生児の目や耳、また感情をどのように表しているのか、この見出しで解説しています。
新生児の目はどれくらい見えているの?
新生児の視力はほとんど発達していないといわれています。0.01から0.03ほどといわれていて、色もほとんど判別できません。
判別できる色は、白、グレー、黒のみです。まだ視力は発達していないにしても、ぼんやりとものが動いているかどうかは判断することができます。
明るいのか暗いのかなど光で判断することもできるので、赤ちゃんと遊ぶ時は、部屋を明るくして明るい状態にしておくと良いでしょう。
赤ちゃんはほとんど目が見えていないんだね!
新生児の耳はどれくらい聞こえているの?
新生児の視力が本の発達していないことから、生まれたてでも耳はしっかりよく聞こえています。出産した病院で、新生児聴力スクリーニングをしている方がほとんどでしょう。
聴力スクリーニングで特に問題がなければ、パパやママのほうはしっかり赤ちゃんに聞こえています。
見えない視力を補うほどの聴力があるため、耳元で大きな声を出したりするのは避けましょう。
新生児はどうやって感情表現をするの?
新生児は言葉で感情を伝えることができません。新生児は「泣くこと」でしか自分の感情を伝えられないのです。
「新生児微笑」といって、赤ちゃんが微笑むことがありますが、それは楽しいから笑っているのではなく、反射的に笑っているだけです。
- オムツを替えて欲しい時
- 眠たい時
- 寂しい時
- お腹が空いた時
上記のようなどんな時でも泣いて気持ちを表します。時に「特に理由は無いけど泣いている」こともあります。
「オムツを変えても、ミルクをあげても泣き止まない…」という時もあるでしょう。そんな時は「かまって欲しいんだな」と思って、あやしてあげてくださいね。
新生児と遊ぶ際に知っておきたい3つの注意点
新生児は子どもとは違って、首も腰も座っていません。視力もまだ発達していません。
そのため、ふにゃふにゃの新生児と遊ぶ際には、いくつか知っておきたい注意点があります。
下記3つのポイントが、新生児と遊ぶ際に気をつけておきたいポイントです。
- 子どもと遊ぶように激しく遊びすぎない
- 耳元で大きな声を出さない
- 赤ちゃんのルーティンは崩さないようにする
このポイントをしっかり押さえておかなければ、赤ちゃんを危険にさらしてしまいます。
赤ちゃんに愛情を伝え、親子の絆を深めるための行為が重篤な事故を招かないよう、しっかり注意をしてください。
子どもと遊ぶように激しく遊びすぎない
生まれたての赤ちゃんは、首も座っていない状態です。抱っこをする際も首を支えておく必要がありますよね。
つまり、幼い子供と同じように、新生児をあやすのは、赤ちゃんの命を危険にさらす行為でもあるのです。
抱っこして高く持ち上げたり、激しく揺さぶったりなど、頭が不安定になる行為は絶対にやめましょう。
耳元で大きな声を出さない
赤ちゃんの耳はとても敏感です。そのため、耳元で大きな声を出すと、強い刺激になってしまうのです。
最悪の場合、鼓膜が破れる可能性も否定はできません。
また低いトーンの声で話すことと同じように、耳元で大きな声を出すのは、赤ちゃんにとって「恐怖心」を抱かせる行為でもあります。
赤ちゃんをあやすつもりが、赤ちゃんにとって恐怖心を感じる行為になるなんてもったいないですよね。
赤ちゃんのルーティンは崩さないようにする
産まれたての赤ちゃんは、まだ昼と夜の区別がきっちりできていません。昼と夜の区別をつけさせるために、遊びのために生活習慣を崩すのはNGです。
朝起きる時間、お昼寝の時間、沐浴の時間、スキンシップを取る時間は、ある程度時間を定めておきましょう。
赤ちゃんの中で、生活スタイルがルーティン化されることで、昼と夜の区別がしやすくなります。
パパとママの愛情をたくさん遊んで新生児に伝えよう!
新生児との遊び方・スキンシップの取り方、新生児と遊ぶ際の注意点について紹介しましたが、いかがでしたか?
今回紹介した遊び方やスキンシップは、すでにやってる!というパパやママが多かったのではないでしょうか。
幼い子どもと元気に走り回って遊ぶことをイメージしているパパやママにとっては、少し物足りなく感じることもあるでしょう。
しかし、新生児は日々成長しています。パパやママが少し物足りなく感じている遊び方やスキンシップは今の時間しか楽しめないのです。
今しか楽しめない時間を、しっかり心に刻むことこそ、親子の絆を深められる材料になるのではないでしょうか。
パパとママの愛情を、しっかり赤ちゃんに伝えてあげてくださいね!
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