「泣かない新生児をあやすのはとても大変…」と覚悟して、育児に挑んでいるパパやママも多いのではないでしょうか。
しかし、生まれてきた赤ちゃんを育てていると「思ったより泣かないな…」と思うこともあるでしょう。
最近では「サイレントベビー」というワードも流行しています。そのことから「もしかしてサイレント・ベビーなのかな…」と不安を感じているパパやママもいるのではないでしょうか。
今回の記事では、泣く回数が少ない赤ちゃんについて紹介をしています。「サイレントベビー」とはどのような赤ちゃんのことを指しているのか、また泣かない赤ちゃんのお世話で注意しておきたいポイントも併せて解説しています。
ぜひ最後まで読んでみてください。
あまり泣かないのは「サイレントベビー」だから?
「新生児との生活は大変だと思っていたけれど、赤ちゃんがあまり泣かないから思ったより、大変じゃないな…」と感じているパパやママがこの記事にたどり着いたのではないでしょうか。
何をしても泣き止まない赤ちゃんに比べて、あまり泣かない赤ちゃんの育児は手持ち無沙汰になることもありますよね。
しかし、赤ちゃんが泣かないなら、泣かないで、不安に感じることもあるはず。「サイレントベビー」というフレーズに不安を感じることもあるでしょう。
あまり泣かない赤ちゃんのお世話に悩んでいる。パパとママは、ぜひ今回の記事を参考にしてみてくださいね。
「サイレントベビー」ってどんな赤ちゃんのこと?
記事の冒頭で、あまり泣かない赤ちゃんを育てていると「もしかしてサイレントベビーなの?」と不安になってしまうママが多いと紹介しました。
そもそも「サイレントベビー」とは、どのような赤ちゃんのことを指すのでしょうか。
「サイレントベビー」とは、泣いたり笑ったりといった表情が全く見られない赤ちゃんのことを指します。
「サイレント・ベビー」は、医学的に証明されているものではありません。
「サイレント・ベビー」になる原因は、パパやママが常にテレビを見ていたり、泣いていても放置されることが続くと、赤ちゃん自身が自然と泣いたり笑ったりしなくなることといわれています。
あまり泣かないけどサイレントベビーになってたりするのかな…?
あまり泣かないからとって、すぐにサイレントベビーと判断できるわけじゃないから安心して!
泣かない新生児に考えられる5つの理由
多くのパパやママが「新生児のお世話は大変」と覚悟して、育児に臨んでいることでしょう。
その中で、新生児があまり泣かないと「思ったより手がかからない!」と思うと同時に「全然泣かないけど大丈夫なのかな?」と不安になりますよね。
泣かない新生児に考えられる理由は、主に下記の5つが挙げられます。
- 快適な環境が整っていて泣く理由がないから
- まだ生まれてきたことに気づいていないから
- もともと大人しい性格だから
- 体調が悪くて泣けないから
- 泣いても意味がないと思っているから
次の見出しで詳しく解説していきましょう。
理由1:快適な環境が整っていて泣く理由がないから
快適な環境が整っていれば、泣く必要がなくなるのも当然です。
おむつが汚れたタイミングでパパが取り替えてくれて、お腹がすいたタイミングでママが授乳をしてくれると泣いて自分の気持ちを訴える必要がなくなるのは当然です。
パパとママと赤ちゃんの呼吸がぴったり合っていて、常に快適な環境で過ごせていることが何よりの証拠ですね。
パパとママが快適に過ごさせてくれるから泣く必要がないんだよ~!
理由2:まだ生まれてきたことに気づいていないから
生後1週間から2週間ごろまでの赤ちゃんは、まだ生まれてきたと気づいていないことがほとんどです。
そのため、ママのお腹の中で過ごしていた時と同じように過ごしていると考えられます。
「魔の3週目」と呼ばれる期間を迎えると、これまで全く泣かなかった赤ちゃんと打って変わって、別の姿を見せてくれることがあります。
「魔の3週目」に備えて、今の間にしっかり体力をつけておきましょう。
理由3:もともと大人しい性格だから
外で元気いっぱいに遊ぶことが好きな子供もいれば、お部屋の中で折り紙をしたりお絵かきをすることに楽しみを感じる子供もいます。
赤ちゃんの性格にもそれぞれに色があります。ママがあまり泣かないと感じるようであれば、もともと性格の赤ちゃんなのかもしれません。
理由4:体調が悪くて泣けないから
オムツが汚れていても、授乳の間隔が空いていても、泣かないようなら「泣かない」のではなく「泣けない」可能性もあります。
体調が悪いと、必要以上に体力を使わないために、自然と泣かなくなる赤ちゃんが多いです。赤ちゃんはママから直接免疫をもらっているため、病気にかかりにくいとはいわれていますが、絶対にかからないわけではありません。
「いつもより泣く回数が少ないな…」と感じるようなら体調に変化がないかチェックしてあげましょう。
あまり泣かない赤ちゃんに考えられる病気については、別の見出しでも詳しく解説しているので、ぜひそちらも参考にしてみてください。
赤ちゃんの平熱を把握しておけば安心!
理由5:泣いても意味がないと思っているから
赤ちゃんが泣いていても、そのままの状態で放置をしていたり、スキンシップを取る回数が少ないと、赤ちゃん自身が「泣いても意味がない」と感じているのかもしれません。
赤ちゃんが「泣いても意味がない」と感じるのは危険です。
新生児が泣いていなくても、しっかりスキンシップを取るようにしましょう。
よく聞く「魔の三週目」って一体なに?
「サイレントベビー」の他に「魔の3週目」というフレーズを聞いたことがあるパパやママも多いのではないでしょうか。
生まれたての新生児は、まだ自分が生まれてきたことに気づいていないことがほとんどです。そのため、ママのお腹の中で過ごしていた時と同じように過ごせています。
しかし、生まれてきてから3週目頃を迎えると、自分がこの世に存在していることを実感し始めます。これまで過ごしてきた環境と違うことに気づき、これまであまり泣いていなかった赤ちゃんが、何をしても泣き止まないという現象が起きることが多いです。
そのことをパパやママの間では「魔の3週目」と呼んでいます。
先ほどの見出しでも「まだ生まれてきたことに気づいていないから」と泣かない理由の1つでも紹介しています。
生後3週目頃を迎えると「生まれた時はすごく良い子だったのに、180度変わったみたいに泣き続ける!」と頭を抱えるママもいるほどです。
大人しかった赤ちゃんが急に泣き止まなくなるのは「魔の3週目」理由だったのね!
あまり泣かない新生児はもしかしたら病気?
「新生児が泣かない理由」の見出しで、体調不良が原因で、泣けずにいることを紹介しました。
では、あまり泣かない新生児には、どのような病気が考えられるのでしょうか。
あまり泣かない新生児に考えられる病気を下記に3つピックアップしてみました。
- 中耳炎・難聴
- 黄疸
- 発達障害・自閉症
次の見出しで詳しく解説しています。病気は1つの症状で判断できるわけではありませんが、あくまでも目安の1つとしてチェックしてみてください。
病気1:中耳炎・難聴
中耳炎や難聴など耳に病気を抱えていると、泣く回数が少なくなります。
中耳炎を抱えていると、泣くことが耳に刺激となり痛みを感じるからです。はじめのうちは泣いて耳の痛みを訴えていた赤ちゃんも「泣くことで痛みを感じている」と実感し、泣く回数が減ることがあります。
また、難聴を抱えている赤ちゃんも泣く回数が少ないという特徴があります。産院で耳の検査をしている赤ちゃんがほとんどでしょう。もし耳の聞こえが悪いと診断されたようなら、それが原因と考えられます。
赤ちゃんの体調の変化にはすぐに気づいてあげなくちゃ!
病気2:黄疸
新生児横断はほとんどの赤ちゃんに見られる病気の1つです。しかし、黄疸が強めに出ている赤ちゃんは、睡眠時間が多くなる傾向があります。
横断は少しずつ症状がおさまっていく病気の1つでもありますが、数値が高く出ている場合には、適切な治療を受けなければいけません。
生後2週間ごろを迎えても、肌の黄色味がひかない場合や、白目が黄色くなっている場合には、小児科や産院に相談をしてみましょう。
病気3:発達障害・自閉症
発達障害や自閉症などの病気を抱えている赤ちゃんもあまり泣かない特徴があります。しかし、それはあくまで可能性の話であり、発達障害や自閉症は赤ちゃんが泣かないからといって、すぐに判断できるわけではありません。
発達障害や自閉症の診断は、3歳から4歳ごろが目安になります。あまり泣かない以外にも、落ち着きがなかったり、1つのことに集中したりなど、さまざまな観点から診断されます。
新生児期にあまり泣かなかったことは、発達障害や自閉症の診断をする上で、重要な判断材料の1つになります。
パパやママがどういったタイミングで「あまり泣かない赤ちゃんだな…」と感じていたのか、メモを残しておくと良いでしょう。
あまり泣かないからといって、すぐに病気と判断するのはNG!
あまり泣かない新生児と生活する上での3つの注意点
あまり泣かない新生児との生活は、手持ち無沙汰になることも多く「育児が楽!」なんて感じることもあるのではないでしょうか。
しかし、新生児があまり泣かないからといって、お世話をしなくて良いわけではありません。
あまり泣かない新生児と生活する上で、知っておきたい注意点を、下記に3つまとめてみました。
- 授乳の間隔はきちんと守ること
- 赤ちゃんとのコミュニケーションは大切にすること
- ママが過度に心配をしすぎないこと
最後に詳しく解説しているので、ぜひチェックしてみてください。
注意点1:授乳の間隔はきちんと守ること
授乳は3時間間隔で行うのが基本です。新生児が泣かないからといって、授乳の時間を伸ばすのはNGです。
新生児の栄養源は、母乳やミルクしかありません。きちんと栄養を確保できなければ、脱水症状を起こす可能性があるだけでなく、最悪の場合、生命の維持が難しくなることもあります。
ほとんどの赤ちゃんが泣いてミルクを求めますが、泣かない赤ちゃんがいるのも事実です。泣いてミルクを求めないからといっても、授乳の間隔はきちんと3時間で行いましょう。
赤ちゃんの栄養源は、ママからもらえる母乳やミルクだけだよ!
注意点2:赤ちゃんとのコミュニケーションは大切にすること
新生児があまり泣かないからといって、パパやママのことを求めていないわけではありません。赤ちゃんにとって「泣く」選択肢がないだけで、どの子もパパやママを求めています。
「泣いたから抱っこする」のではなく、泣いていなくても抱っこしたり、体に触れたりなどスキンシップを積極的に取るようにしましょう。
泣かないからといって、スキンシップの回数を減らしていれば、今は「サイレントベビー」ではなくても、過ごしていくうちに「サイレントベビー」になってしまう可能性も否定はできません。
注意点3:ママが過度に心配をしすぎないこと
たくさん泣く赤ちゃんもいれば、あまり泣かない赤ちゃんがいるのも事実です。みんなが同じではありません。
- 「私は、求められていないのかな…」
- 「もしかしてサイレントベビーなのかな?」
上記のように感じる事はあるかもしれませんが、ママが過度に心配しすぎるのはNGです。
赤ちゃんが泣かなくても、きちんとお世話をしたり、スキンシップをとっていれば、少しずつ表情が見えてくることでしょう。
また、成長していくにつれ「後追い」など、ママの姿が見えなくなったら泣くようにもなってきます。
少しずつ成長していく赤ちゃんを見守ってあげましょう。
心配しすぎるのは、ママにも赤ちゃんにもよくないわね!
泣かない赤ちゃんでもママのことを求めている
「サイレントベビー」とはどのような赤ちゃんのことを指しているのか、泣かない赤ちゃんのお世話で注意しておきたいポイントなど、今回の記事ではなく、回数が少ない赤ちゃんについて紹介してきました。
赤ちゃんがあまり泣かなくてもすぐに「サイレントベビー」になっていると、判断できるわけではありません。
しかし、赤ちゃんが泣かないからといって、長時間放置をしていたり、スキンシップを取らなくなると、少しずつサイレントベビーの特徴が見られるようになることも少なくありません。
あまり泣かない新生児は、泣かないからといって、パパやママのことを求めていないわけではありません。
生まれてきた子供は、どんな子でもパパやママを求めています。泣かないからといって、長時間放置をしたり、スキンシップの回数を減らすのではなく、たくさんのスキンシップを取りながら、赤ちゃんとの生活を送る必要があります。
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