新生児に与えるものは、母乳またはミルクだけだと思っている新米パパとママが多いのではないでしょうか。
しかし新生児には、母乳またはミルク以外に「麦茶」を与えることもできます。麦茶を与える際にいくつかの注意点はありますが、麦茶を与えることで得られるメリットもあるのです。
今回の記事では、新生児に麦茶をいつ頃から与えていいのか?について紹介しています。また、麦茶を与えるメリットや与える際の注意点も解説しているので、最後までチェックしてみてください。
新生児の麦茶はいつからあげていいの?
母乳かミルクのみしか飲んでいない新生児に、麦茶を与えることもできます。
新米パパとママが気になっているのは、新生児にいつ頃から麦茶を与えていいのか?ということではないでしょうか。
結論は生後1ヵ月頃から与えることができます。ただしきちんと母乳やミルクで水分補給ができていれば、無理に与える必要はありません。
しかし、麦茶を与えることで得られるメリットもあるので、生活の中で少し麦茶を与えることも視野に入れてみましょう。
ドラッグストアや、赤ちゃん用品店などで、赤ちゃん専用の麦茶を購入することができます。
新生児に麦茶を与える3つのメリット
記事の冒頭で、新生児に麦茶を与えることで得られるメリットがあると紹介しました。
新生児に麦茶を与えることで得られるメリットは主に3つあります。
- アレルギーの心配なくミネラルを補給できる
- 糖質ゼロで身体に優しい
- 脱水・熱中症対策ができる
上記の3つのメリットについて、次の見出しから紹介していきます。
アレルギーの心配なくミネラルを補給できる
母乳やミルク以外のものを赤ちゃんにあげるときに気になるのが「アレルギー」ではないでしょうか。
しかし、麦茶はアレルギーの心配がありません。「麦」とはいっても「小麦」ではなく「大麦」であるため、アレルギーの心配がないのです。アレルギーの心配がないにもかかわらず、ミネラルを補給することができるのはメリットだといえます。
赤ちゃんは、常に寝転んでいて、動き回っているわけではありませんが、代謝がとても良いので、たくさんの汗をかいています。
麦茶を飲ませることで、水分と同時にミネラルもきちんと補給できるのでおすすめです。
糖質・カフェインゼロで身体に優しい
麦茶には糖質やカフェインが含まれていません。小さな子供は甘いジュースを飲みたがる傾向がありますが、ジュースにはたくさんの糖質が含まれています。
小さな頃から麦茶に慣れさせていれば、喉が渇いたときには、麦茶を飲む習慣を付けることができます。
また、カフェインはアルコールのように年齢制限はありませんが、小さな子供がカフェインを摂取すると、消化器官に影響を与えることもあり、できるだけ摂取しない方が良いとされているのはご存じでしょうか。
麦茶は、糖質を避けられるだけでなく、消化器官に負担を与えることもないのです。日常的に麦茶を飲む習慣がついていれば、体に優しい生活をおくることができます。
脱水・熱中症対策ができる
先程の見出しでも紹介した通り、赤ちゃんは寝転んでいるだけの生活を送っていても、たくさんの汗をかいています。
そのため、きちんと水分補給をさせることが重要です。
母乳やミルクで水分補給をすることは可能ですが、ミネラル分を多く含まれている麦茶を飲むことで、脱水や熱中症対策をすることができます。
外出してたくさん汗をかいている様子が見られた時は、麦茶を飲ませてあげると良いでしょう。
新生児に麦茶を与えるときの4つの注意点
赤ちゃんに麦茶を与えるメリットはたくさんあります。しかし、与える際の注意点を押えておかなければいけません。
赤ちゃんに麦茶を与えるときに押さえておくべき注意点は、
- 熱湯で殺菌処理をした麦茶を与える
- 大人の麦茶は濃いので薄めて与える
- 人肌程度に温めた温度の麦茶を与える
- 下痢をしている時には与える量に注意
上記4つのポイントです。
次の見出しで詳しく解説していきます。
熱湯で殺菌処理をした麦茶を与える
最近では、水出しの麦茶パックなどが販売されていますが、赤ちゃんに与える麦茶を作る際には、熱湯で殺菌処理をする必要があります。
何もしていない水道水で麦茶を作ると、赤ちゃんの胃腸に負担をかけてしまう可能性が高まります。
赤ちゃんに与える麦茶は、熱湯した状態で10分以上煮立てたものを与えるようにしましょう。
大人の麦茶は濃いので薄めて与える
大人用の麦茶は、生まれたての赤ちゃんには濃いです。大人用に作っている麦茶を赤ちゃんに与えるようであれば、少し薄めてあげましょう。
薄める目安は、麦茶に慣れるまでは5から6倍に。少し慣れてきてからは適度に薄めましょう。
薄める際は、水道水をそのまま使用するのではなく、ウォーターサーバーの水や煮沸したお水を使用しましょう。
人肌程度に温めた温度の麦茶を与える
冷蔵庫で冷やされた状態の麦茶を与えると、赤ちゃんの体が冷えてしまいます。冷えた状態の麦茶は、赤ちゃんに与えないようにしましょう。
ミルクを与える時と同様に、人肌程度に温めた麦茶を与えるのが好ましいです。
下痢をしている時には与える量に注意
赤ちゃんのうんちは、基本的に水分量が多くゆるゆるとした状態のことが多いでしょう。
そのため、下痢を判断するのは難しいかもしれません。ただ、いつも以上に水分量が多く、うんちの回数が多くなっているようであれば、麦茶を与えるのは控えるようにしましょう。
なぜなら麦茶を与えることで、水分量が多くなってしまうからです。水分量が多くなると、排便しやすくなり、せっかくの栄養を摂取できず、流れてしまいます。
母乳やミルクで得た栄養分が吸収されずに流れるのを防ぐ必要があります。
新生児への麦茶の飲ませ方
次に紹介するのは、赤ちゃんに麦茶を飲ませる方法です。先程の見出しでは注意点を紹介しましたが、この見出しでは、新生児に麦茶を飲ませる適切なタイミングなどを解説していきます。
スプーン1さじからスタート
麦茶はアレルギー物質がないため、安心して飲ませることができるものではありますが、初めてあげる際には、万が一のことを考えて、離乳食と同じようにスプーン1さじからスタートしましょう。
新生児の赤ちゃんであれば、スプーン1さじ程度でも十分にミネラルを補給することができます。
母乳やミルクをしっかり飲むことができていれば、水分補給もきちんとできているので、麦茶の量は少量でオッケーです。
哺乳瓶に入れてあげるのもOK!
麦茶の味に赤ちゃんが慣れてくれば、スプーンで与えるのではなく、哺乳瓶に入れてあげるのもおすすめです。
もともと哺乳瓶に慣れている赤ちゃんであれば、スプーンで飲むよりもスムーズに飲めるようになるでしょう。
離乳食がスタートする時期になれば、ストローマグなども練習するとママの負担も軽減されますよ。
お出かけ後や入浴後のタイミングで与える
赤ちゃんに麦茶をあげるなら、お出かけの後や入浴後が適切なタイミングだといわれています。
春先や秋など、暑さを感じていない季節でも、赤ちゃんはたくさんの汗をかいています。そのため、麦茶を飲むことでミネラルを補給してあげましょう。
入浴後も同じです。大人でも入浴後に喉が渇くのと同じように、赤ちゃんも喉が渇いています。母乳やミルクで水分を補給させるだけでなく、麦茶もプラスしてミネラルを補給をさせてあげましょう。
赤ちゃん用麦茶の保存方法
赤ちゃん用の麦茶は、冷蔵なら2日程度、冷凍なら1週間程度保存することが可能です。しかし、赤ちゃんに与えるものなので、できるだけその日に消費することが好ましいです。
最近では、ベビー用品店などで、ペットボトルのベビー用麦茶や紙パックのベビー用麦茶が販売されています。
ベビー用麦茶を購入しておけば、赤ちゃん用に麦茶を薄めて作る手間を手軽にあげることができますよ。
新生児から大人まで家族みんなで安心して飲めるのは麦茶
新生児に麦茶を与えるっていうのはいつ頃からなのか?麦茶を与えるメリットや、注意点を紹介しましたが、いかがでしたか?
新生児が口にできるものは、母乳やミルクだけだと思っていた新米パパとママにとって、麦茶を与えられるのは驚きだったのではないでしょうか。
麦茶は、アレルギーの心配がないため、生後1ヵ月頃から飲むことができる優しい飲み物です。
母乳やミルクでは取ることができない栄養も麦茶から得ることができるので、赤ちゃんとの生活に少し取り入れても良いのではないでしょうか。
甘いジュースを好んで飲んでいる大人も多いはず。しかし、甘いジュースを日常的に飲んでいては、糖質を摂りすぎてしまいます。
「喉が渇いた時は麦茶」を大人も子供も習慣にすることで、体に優しい生活を送ることができますよ。
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