この記事にたどり着いたパパとママは、新生児のくしゃみが多いことに不安を抱いているからではないでしょうか。
免疫力が低い新生児が何度もくしゃみをしていると「もしかして風邪をひいてしまったのかも…」と心配になりますよね。
今回の記事では、新生児のくしゃみが多い理由を紹介していきます。新生児のくしゃみが目立つ際の対処法や、小児科への受診の目安なども解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
新生児のくしゃみが多いけど、風邪をひいている?
新生児のくしゃみって、とても可愛いですよね。しかし、くしゃみの回数が多ければ、パパやママが心配を感じるのも当然です。
「くしゃみ=風邪」のイメージも強く「もしかして、風邪をひかせてしまったのかな…」と感じているパパやママもいることでしょう。
しかし、新生児のくしゃみが多くなるのは、体調を崩しているからだけではありません。
新生児のくしゃみが多い理由
記事の冒頭で、新生児が何度もくしゃみをしてしまうのは、必ずしも風邪をひいているからだけではないと紹介しました。
では、なぜ新生児は何度も繰り返ししてしまうのでしょうか。
下記4つの理由が、新生児が繰り返しくしゃみをしてしまう理由です。
- 鼻の粘膜への刺激に弱いから
- 新生児は鼻毛が少ないから
- アレルギーがあるから
- 風邪を引いているから
次の見出しで詳しく解説していきましょう。
鼻の粘膜への刺激に弱いから
これまでママのお腹の中で守られていた新生児は、抵抗力がなく何でも敏感に感じてしまいます。
鼻の粘膜への刺激に弱く、外気を鼻の中に取り込むことでくしゃみにつながると考えられます。
外気に触れる生活が長くなればなるほど、鼻の粘膜への刺激にも強くなります。
成長するにつれ、少しずつくしゃみをする回数が少なくなることでしょう。
新生児は鼻毛が少ないから
新生児の体の周りに、たくさんの産毛が生えていることに驚いたパパやママも多いのではないでしょうか。体毛はしっかり生えている赤ちゃんでも、まつげや鼻毛は少ないのはよくある話です。
鼻毛は、ほこりや病原体などが体内に侵入するのを防ぐフィルターのような役割をします。新生児にはそのフィルターが少ないわけですから、空気に触れていれば、大人に比べてチリやほこりを吸い込みやすくなりくしゃみが増えるのも当然です。
アレルギーがあるから
「寝室にいる時間はくしゃみが出ないのに、リビングに行くとくしゃみが出る」など、特定の場所でくしゃみが目立つようであれば、赤ちゃんがアレルギーを持っている可能性が考えられます。
犬や猫を飼っている場合、リビングでペットを飼っている方が多いのではないでしょうか。そうなると、アレルゲン物質は必然的にリビングに多くなってしまいます。
「もしかして、ペットアレルギーが原因でくしゃみが出ているのかも…」と思ったとしても、自宅でペットを飼っていれば、ペットとの生活を切り離すことは難しいかもしれません。
- できるだけ部屋を清潔にする
- 赤ちゃんをベビーベッドで過ごさせる
- 赤ちゃんがリビングにいる間はゲージに入れておく
上記のようにできるだけ、赤ちゃんとペットの距離を開けるようにして、部屋は清潔に保つことが大切です。
風邪を引いているから
これまで紹介したのは、くしゃみが病気に直接関係していない原因ばかりでした。しかし、繰り返すくしゃみの原因は「風邪」であることも否定はできません。
ただ、赤ちゃんが風邪をひいていることが原因で、くしゃみを繰り返ししているようなら、別の症状が現れているはずです。
新生児が風邪をひいているときに現れる症状は、別の見出しで詳しく解説しているので、そちらを参考にしてみてください。
新生児のくしゃみが多い時の対処法
新生児のくしゃみは、とても可愛いですが、何度も繰り返している様子を見ると、
- 「もしかして体が辛いんじゃないのか?」
- 「何とかしてあげたい…」
と思うのも当然です。
新生児のくしゃみの回数が目立つ場合には、いくつかの対処法を試してあげましょう。
下記4つが新生児のくしゃみが目立つ際に試せる対処法です。
- 部屋を換気する
- 快適な室温をキープする
- 加湿をする
- 水分補給をさせてあげる
次の見出しで詳しく解説していきます。
部屋を換気する
新生児のくしゃみが目立つ場合には、部屋をこまめに換気することが大切です。
暑い季節や寒い季節など、換気をすることで部屋の温度が変わることを懸念して、なかなか換気ができないパパやママも多いのではないでしょうか。
しかし、定期的に換気をせず、締め切った状態でいると、空気が悪くなるのは当然です。
鼻の粘膜への刺激に弱い赤ちゃんが、悪くなった空気を吸うとくしゃみにつながるのも無理ありません。
快適な室温をキープする
新生児が何度も繰り返し、くしゃみをしている場合には、快適な室温であるかをチェックしてあげましょう。
部屋の温度が低く寒すぎる場合も、くしゃみが出てしまいます。気温が寒い場所で、くしゃみが出てしまうのは、大人も同じではないでしょうか。
ペットなどもおらず、他に刺激がないのにくしゃみが出ている場合には、室温をチェックしましょう。
赤ちゃんにとって適切な室温は20度から25度です。ただ、新生児は寝転んで生活をしていることがほとんどです。床にベビー布団をひいて寝転んでいる場合、大人が感じている空気よりも冷たく感じていることもあります。
ブランケットやタオルケットをかけるなどで、赤ちゃんの体温調整をすることが大切です。
加湿をする
部屋の空気が乾燥している環境も、くしゃみが出やすくなります。
室内の空気が乾燥していると感じる場合には、加湿して湿度を整えてあげましょう。
赤ちゃんが快適に感じる湿度は50%から60%です。
水分補給をさせてあげる
加湿器がなく、湿度の調整が難しい場合には、赤ちゃん自身に水分補給をさせてあげるのもおすすめの方法です。
母乳やミルクで水分補給をさせてあげるのはもちろん、生後1ヵ月を赤ちゃん用の麦茶を与えることもできます。
赤ちゃん用の麦茶は、ベビー用品店などで手軽に購入することができます。大人用の麦茶を与える際には、煮沸したお湯で麦茶を出し、少し薄めて与えるようにしましょう。
新生児のくしゃみが出やすいタイミング
実は、新生児のくしゃみが出やすくなるタイミングがあるようです。タイミングを知っておくことで、体温調整などパパやママが対策できることもあるでしょう。
生後2ヶ月ごろ
新生児のくしゃみが多くなる理由の見出しで、新生児は鼻毛が少ないと紹介しました。新生児期を過ぎると少しずつお出かけを楽しめるようにもなりますが、生後2ヶ月ごろまでは、鼻毛の量が少なくなるため、くしゃみが目立つ傾向があります。
成長するにつれ、鼻毛も少しずつ生えてきます。鼻毛の量が増えてくれば、チリやハウスダストを取り込む回数も少なくなるため、自然とくしゃみの回数が減ってきます。
季節の変わり目
気温の寒暖差が激しい。季節の変わり目は、大人でも体調を崩しやすくなる季節です。
当然、抵抗力の低い赤ちゃんも、季節の変わり目は体調を崩しやすくなってしまいます。
急に寒くなったり、急に暑くなったりする季節の変わり目は、体温調整が苦手な赤ちゃんには過酷な時期でもあるのです。
季節の変わり目に繰り返しているくしゃみは、風邪につながる可能性が高まります。赤ちゃんの様子をこまめにチェックする必要があるでしょう。
新生児のくしゃみの原因が風邪なら、別の症状も…
新生児のくしゃみの原因に「風邪の可能性」を紹介しました。しかし、新生児が風邪をひいていることが原因で、繰り返しくしゃみが出ているようであれば、別の症状も現れているはずです。
最後に、新生児のくしゃみの原因が風邪である場合に現れる症状について紹介していきます。
下記3つが、風邪をひいている赤ちゃんに現れる症状です。
- 体温が高い
- 鼻水がでる・鼻がつまる
- 咳やたんが出ている
症状について詳しく内容を解説していきます。
体温が高い
くしゃみを繰り返ししていると感じるようなら、まず体温を計測してみましょう。
熱が高いようであれば、赤ちゃんが風邪をひいていると考えられます。
しかし、赤ちゃんは大人に比べ平熱が高いのが特徴です。大人だと37.5度の熱は「微熱」ではありますが、赤ちゃんの37.5は通常です。
38度以上、体温があれば明らかに発熱しています。
赤ちゃんの発熱に気づくためには、日ごろから体温を測り、平熱を把握しておく必要があります。
鼻水がでる・鼻がつまる
鼻水が出たり、鼻がつまっているようなら風邪をひいている可能性があります。
「アレルギー」の場合にも、鼻水が出ることがあるため、鼻水の色もチェックしてみましょう。
アレルギーの場合は、白く透明でサラサラした形状の鼻水が特徴です。
風邪をひいている場合には、黄色っぽい鼻水や、緑のような鼻水が特徴です。
また、鼻がつまり苦しそうな様子が見られることもあるでしょう。
咳やたんが出ている
くしゃみと同時に咳や痰が出ている場合も風邪をひいていると考えられます。
新生児が繰り返し咳をしていると、気管支炎や肺炎を併発する可能性があるため、注意が必要です。
新生児のくしゃみで受診をするタイミングは?
「繰り返しくしゃみをしているのが気になるけど、わざわざ小児科を受診する必要があるのかな…」と感じているパパやママもいるのではないでしょうか。
「新生児を連れて受診をするタイミングがあるのなら知りたい!」と思っているかもしれませんが、受診のタイミングに目安はありません。
受診のタイミングは「パパやママが心配になった時」なのです。
例えば、風邪症状がなくても、くしゃみの原因がアレルギーであれば、その原因をなんとか取り除いてあげたいですよね。
熱が出ていたり、咳が出ていたりなど、明確な症状がなくても気になることがあれば気軽にかかりつけの小児科を受診しましょう。
くしゃみが多いなら新生児の様子をこまめにチェック!
新生児のくしゃみが多い理由、新生児のくしゃみが目立つ際の対処法や、小児科への受診の目安を紹介しましたが、いかがでしたか?
抵抗力が低い新生児が、何度も繰り返しくしゃみをしていると心配になるのも当然です。しかし、繰り返しくしゃみをしているからといって、必ずしも風邪をひいているわけではありません。
「新生児のくしゃみが目立つな…」と感じる際には、赤ちゃんの様子をこまめにチェックしてみましょう。
風邪が原因でくしゃみをしている場合には、くしゃみの他にも別の症状が出ているはずです。
鼻水や、痰の絡み、咳や体温などの観察が重要となってきます。
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