赤ちゃんにオムツを着用させる事は必要不可欠です。しかし、オムツとの相性が合わなければ、おしりが赤くかぶれてしまう皮膚トラブルを招く可能性があります。
今回の記事では、オムツが原因の皮膚トラブルがなぜ起きるのか、症状や対処法をそれぞれ解説しています。
赤ちゃんはパパやママに言葉で痛みやかゆみを伝えられないからこそ、トラブルが起きる前に気づいてあげたいものです。
オムツトラブルが起きないための予防法も解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
オムツ皮膚トラブルが起きちゃった…
赤ちゃんのお肌はデリケートでとても敏感です。そのため、大人のお肌と同じように扱っていては、皮膚トラブルが起きる可能性があります。
とはいえ「赤ちゃんのお肌はどのように扱ったらいいんだろう…」とわからないパパやママも多いのではないでしょうか。
オムツ替えのタイミングで、赤ちゃんが痛そうに泣いたりしたタイミングで赤ちゃんの皮膚トラブルに気づくこともあります。
「どうしてもっと早く気づいてあげられなかったんだろう…」とパパやママも辛くなってしまうのも当然です。
赤いブツブツができていたり、水ぶくれができていると「早く治してあげたい!!」と思いますよね。
赤ちゃんのおしりで皮膚トラブルが起きたからといって慌てるのは禁物です。今回の記事では皮膚トラブルが起きたときの適切な対応も解説しています。
また、赤ちゃんの肌のトラブルはいつ起きるか分かりません。まだ肌トラブルが起きてなかったとしても、慌てずに対応するためにも対処法は把握しておくべきでしょう。
オムツの皮膚トラブルが起きないように、自分にできる予防法も紹介しているので、ぜひ最後まで読んでみてください。
オムツの皮膚トラブルが起きやすい時期とは?
オムツかぶれなどの皮膚トラブルが起きやすい時期にはいくつかの共通点があります。
それは夏場など、汗をかきやすく蒸れる時期です。通気性の高いオムツが販売されていますが、やはり大人が履いている下着と比べても、紙オムツは漏れやすい傾向があります。
また、生まれたての赤ちゃんのうんちは、大人と比べて水分量も多く、ゆるゆるとした形状のことが多いです。
水分量が多いうんちが長時間おしりに触れていると、うんちが原因でかぶれることがあります。
小さな赤ちゃんは1日に5回から10回程度うんちを繰り返すため、パパやママがうんちに気づけないこともあるのです。
汗をかきやすい夏場や、うんちの回数が比較的多い月齢の小さい赤ちゃんは、オムツかぶれなどの皮膚トラブルが起きやすい傾向があります。
オムツの皮膚トラブルの原因5選
そもそもオムツの皮膚トラブルはなぜ起きてしまうのでしょうか?オムツかぶれの原因を把握できるだけでも、予防につながります。
オムツの皮膚トラブルの原因は、主に以下の5つが考えられています。
- おしっこやうんちが長時間皮膚に触れているから
- 緩いうんちが出ているから
- オムツの中が蒸れているから
- オムツの繊維が刺激になっているから
- おしり周りに菌が繁殖しているから
それでは早速、オムツの皮膚トラブルの原因について詳しく解説していきましょう。
おしっこやうんちが長時間皮膚に触れているから
最近販売されているオムツは、どれも吸水性に優れているオムツばかりです。しかし、おしっこやうんちが長時間皮膚に触れている環境だと、皮膚トラブルが起きやすくなります。
うんちに含まれる水分やおしっこをしっかり吸収できていて、オムツの表面はさらっとしていたとしても、水分量が多い環境が続いている事は事実です。
おしっこやうんちをしていることに気づいたら、すぐに交換してあげたいね!
緩いうんちが出ているから
新生児特有の水分を多く含んだゆるゆるうんちには、消化するための酵素が多く含まれています。
消化酵素が多く含まれているうんちが長時間おしりに触れていると、かぶれの原因になります。
うんち含まれている水分をしっかりオムツで吸収できていたとしても、消化酵素まで吸収できるわけではないため、かぶれの原因になるので注意しましょう。
成長するにつれうんちの形状は変わってきますが、風邪をひいたタイミングなど、下痢気味の時は同じようにオムツかぶれの原因になりやすくなるので、注意が必要です。
オムツの中が蒸れているから
記事の冒頭でも紹介したように、夏場はオムツの中が蒸れやすい傾向があります。オムツの中が濡れていると、どれだけおしっこやうんちが水分を吸収できたとしても、水分量が高くなってしまいます。
通気性の高いオムツを選んで、オムツの中の蒸れを軽減してあげましょう。
オムツの繊維が刺激になっているから
ほとんどのオムツは、赤ちゃんのデリケートな柔らかいお肌に刺激にならないよう、お肌に優しい繊維で作られています。
しかし、メーカーごとに使用している繊維は異なるため、赤ちゃんによって相性が合わないことがあります。
おしりとオムツが何度も擦れ合うことによって、繊維が刺激になっていることもあるでしょう。
どれだけ優しい繊維を使っているオムツだったとしても、お肌の特徴はそれぞれ異なるので、相性が合わない事があるのは事実です。
赤ちゃんのお肌によって、相性が合う繊維があるなんて、知らなかった!
おしり周りに菌が繁殖しているから
おしりの周りに菌が繁殖していると、皮膚トラブルの原因になる可能性が高まります。
おしり周りに菌が繁殖しているときに考えられるのは「カンジタ菌」です。「カンジタ菌」は、大人の女性に多く見られる菌の1種です。
「カンジタ菌に感染するのは赤ちゃんもなの?」と驚いたかもしれませんね。
カンジタ菌に感染すると、おしりを保湿したりなどの対策だけでは改善することがありません。皮膚科を受診して皮膚トラブルを改善してあげましょう。
オムツの皮膚トラブルに見られる3つの症状
オムツが原因の皮膚トラブルにはどのような症状が見られるのでしょうか?これから紹介するトラブルが見られた場合には、迅速な対応が必要です。
オムツの皮膚トラブルを放置しておくと、オムツの着用が難しくなる可能性があります。
オムツの皮膚トラブルに見られる症状は、主に以下の3つがあります。
- おしりに赤いブツブツができる
- おしりが赤くなる
- おしりに水疱ができる
それではオムツの皮膚トラブルに見られる症状について詳しく解説していきます。
おしりに赤いブツブツができる
皮膚トラブルの1つにおしりに赤いブツブツができることがあります。
生まれたての赤ちゃんに見られる「乳児湿疹」のような特徴があります。
ただ、おしりにできる赤いブツブツは「乳児湿疹」ではなく、オムツが蒸れていたり消化酵素が原因で皮膚トラブルが発生している証拠です。
おしりにできる赤いブツブツは「乳児湿疹」とは違うものなんだね!
おしりが赤くなる
おしりとオムツの繊維が擦れて、皮膚トラブルが発生している場合には、おしりが赤くなることがあります。
おしりが赤くなっている状態が続くと、肌がただれてヒリヒリとした痛みを感じることがあるので、注意をしてあげましょう。
おしりが赤くなっているようなら、オムツとの相性が悪い可能性が考えられます。
別のメーカーから販売されているオムツを試してあげるのもいいかもしれません。
おしりに水疱ができる
オムツが原因の皮膚トラブルが悪化すると水泡ができるようになります。おしりに水泡ができると、赤ちゃん自身もかなり痛みを感じています。
また水泡ができているおしりとオムツが擦れることで、破れやすくなるのも事実です。
オムツが擦れ水泡が破れると、そこから汁が出て、さらに皮膚トラブルが悪化する可能性も否定はできません。
おしりに水泡ができたら、皮膚トラブルがかなり悪化していると考えられるので、速やかに皮膚科を受診するようにしましょう。
おしりにできた水泡が破れると、痛々しくなっちゃうから、早めに対処してあげたいね〜!
オムツ皮膚トラブルを予防・対処法6選
- 「オムツの皮膚トラブルが発生してしまった!」
- 「赤ちゃんがオムツを着用するのを嫌がる…」
赤ちゃんのおしりの皮膚にトラブルが発生していると、上記のように感じるのも当然です。
しかし、正しい対処法を知らなければ、改善できません。またこの見出しで紹介する対処法は、予防法としても活用できます。
オムツの皮膚トラブルの予防・対処法は以下の6つが挙げられます。
- 相性の良いオムツを選ぶ
- オムツをこまめに交換する
- 汚れをしっかり拭き取る
- おしりを強く擦らない
- おしりをしっかり保湿をする
- 皮膚科を受診する
今現在オムツトラブルが発生していて、どのように対応したら良いのかわからなくなっているパパやママだけでなく、今はオムツトラブルが発生していなくて安心しているパパやママもぜひ参考にしてみてください。
相性の良いオムツを選ぶ
オムツトラブルを予防するのであれば、相性の良いオムツを選択してあげることが大切です。使用している繊維や通気性吸収率など販売しているメーカーのオムツによって特徴はさまざまあります。
優しい繊維で作られているオムツだったとしても、お肌の性質によって合わないオムツがあるのは事実です。
たくさんのオムツを試してみて、赤ちゃんと相性が良いオムツを選んであげる必要があります。
たくさんのオムツのメーカーを試してみて、相性が良いオムツを見つけてあげてね!
それぞれが販売しているメーカーのオムツの特徴については、別の記事で詳しく解説しています。ぜひそちらもご参考ください。
また、オムツを無料で試せるキャンペーンについてまとめた記事もありますので、ぜひそちらも併せて読んでみてください。
「どの、オムツとの相性が良いかわからないから、メーカーごとに販売しているオムツを試してみたい!」と思うこともあるでしょう。その場合は、それぞれのメーカーから販売されているオムツが数枚程度、まとまってパックになっているアソートが販売されています。
1枚あたりの価格は少し割高にはなるものの、複数のメーカーを試せるので、赤ちゃんに合っているオムツを見つけられるメリットがあります。
オムツをこまめに交換する
オムツは消耗品なので、少しおしっこが出ている位では「もう少し交換しなくていいかも…」と思ってしまうのも当然です。
しかし、オムツは1日に平均8回から10回程度交換する必要があります。少なくとも5回は交換しなければなりません。
「少し位のおしっこだから、そのままの状態でもう少し過ごさせよう…」と思ったことがオムツトラブルを招く可能性があります。
吸水性や通気性が良いオムツだったとしても、ポリマーが水分を吸っていることに変わりはありません。吸収している水分が蒸れの原因となるので注意が必要です。
汚れをしっかり拭き取る
水分量が多いうんちだと、おしりの周りにこびりついていることってありますよね。記事の冒頭でも紹介したように、うんちの中には消化酵素がたくさん含まれています。
消化酵素が含まれているうんちが、おしりの周りに残っていると、かぶれの原因になってしまいます。
汚れをしっかり拭き取ることが、オムツかぶれを防ぐ予防法の1つです。
また汚れを拭き取るのは、うんちをしている時だけではありません。おしっこをしている時でも、さっと汚れを拭き取るようにしてあげましょう。
デリケートなおしり周りは、いつも清潔をキープしてあげたいね!
おしりを強く擦らない
おしり周りに付いている汚れをきれいにするために、強く擦りすぎてしまうパパやママがいます。
赤ちゃんの肌は、大人に比べて柔らかいためおしりを強く擦りすぎてしまうと、摩擦が原因で皮膚トラブルを招く可能性が高まります。
ただ、おしり周りに汚れがこびりついていることもありますよね。そのような場合は、少し面倒に感じるかもしれませんが、何度も擦るのではなく、シャワーを浴びて汚れを洗い流してあげるようにしましょう。
おしりをしっかり保湿をする
オムツが原因の皮膚トラブルを防ぐためには、おしりをしっかり保湿してあげることが大切です。シャワーで汚れを洗い流したり、おしり拭きで汚れを拭き取っていると、乾燥しやすくなります。
おしり周りがかぶれやすい赤ちゃんには、オムツ交換をするタイミングで、保湿剤を塗布してあげるようにしましょう。
定期的に保湿剤を塗布してあげるだけでも、オムツかぶれの予防になります。
皮膚科で処方された保湿剤や、薬局で購入できる赤ちゃん用の保湿剤で充分です。ただ赤ちゃんの花はデリケートであるため、使用する前には必ず少量を塗ってパッチテストを実施するようにしましょう。
皮膚科を受診する
オムツトラブルがひどくなる前に、皮膚科を受診するのもおすすめです。
皮膚科を受診することで、的確なアドバイスをもらえるだけでなく、赤ちゃんの肌に合った薬を処方してもらえることでしょう。
困ったことや、不安なことがあったら、すぐに病院を受診しよう!的確なアドバイスをもらったほうが、パパやママも安心できるよね!
オムツ皮膚トラブルを予防するにはこまめなオムツ交換が重要
オムツが原因の皮膚トラブルはどのような症状が出るのか、皮膚トラブルが起こりやすい時期や、予防法と対処法を紹介しましたが、いかがでしたか?
どれだけ通気性が良いオムツを着用させていても、オムツの中が蒸れないわけではありません。
ただ、オムツの中が蒸れて皮膚トラブルが起きる可能性があるからといって、着用させないわけにはいきませんよね。
皮膚トラブルが起きているにもかかわらず、オムツを着用させると、赤ちゃんがかゆみや痛みを感じてしまいます。
オムツが原因の皮膚トラブルを予防するためには、赤ちゃんと相性の良いオムツを見つけることや、こまめなオムツ交換が重要です。
それぞれのメーカーが販売してるオムツの特徴は、別の記事で詳しく解説しているので、そちらを参考にしてみてください。
ママの感想・意見交換スペース