子どものイヤイヤ期はなぜ起きるの?適切な対応とNGな対応を解説

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子どものイヤイヤ期って本当に大変なんです…。子どもが成長しているから仕方のないことだとわかっていても、実際に子どものイヤイヤ期に直面したら心に余裕をなくしてしまうパパやママも多いのが現実です。

中には「自分は母親失格なのかも…」と自分ばかりを責めてしまうママも多く存在します。

そもそも、イヤイヤ期ってどうして起きるのでしょうか?イヤイヤ期中の子どもにはどのように対応するのがベストなのでしょうか?

今回の記事では、子どものイヤイヤ期について気になるアレコレを紹介していきます。

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目次

イヤイヤ期の子どもとの接し方がわからない

子育てをしていると、1度は「イヤイヤ期」という言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。子どもが成長し、イヤイヤ期を迎えると、その子どもへの対応に疲弊するパパやママが多く存在します。

どんなふうに対応すればいいのか?調べてみても「イヤイヤは子どもの成長だから見守るように」と書いてある記事がほとんどですよね。

見守ることが大切だとはわかっていても、見守ることができないことだってあるのも現実です。

イヤイヤ期は、自分の意思があって、癇癪を起こしているものの、そこに統一感はない事がほとんどです。

つまり、昨日は良かったことが今日は嫌になったり、昨日嫌だったことが今日は良いことになったりと、子どもの気分は天気のように変化します。

またどうしようもないことで、イヤイヤと癇癪を起こすこともあります。

例えば「外にも行きたくない。けど、家にもいたくない」などです。「外に行きたい!」と意思を伝えてくれているなら、連れて行くことができるけど、連れて行ったら連れて行ったで「おうちに帰りたい」と泣きじゃくる。

「どうすれば納得してくれるの?」と頭を抱えるのも当然です。

これからの見出しで紹介していきますが、イヤイヤ期は子どもの成長過程において必要なものであり決して「パパやママのせいで起きているわけではない」ということです。パパやママが、

イヤイヤ期の子を持つママの気持ち
  • 「自分たちのせいで、こんなにわがままに育っているのかも…」
  • 「子どもの伝えたいことを理解してあげられないなんて親失格かも…」

などと思いつめる必要はありません。

子どものイヤイヤ期はなぜおきるの?

そもそも、イヤイヤ期はどうして起きるのでしょうか?イヤイヤ期は、自立心が芽生え、自分の意思を主張し始める精神発達的段階で起こります。

これまではパパやママが与えてくれたものを触り、与えてくれたものを食べ、自分の意思では行動することがなかった子どもが「自分のやりたい!食べたい!見たい!」と意思表示をするようになった証拠なのです。

人が人らしくあるために欠かせない機能を持つ部位である脳の「前頭前野」の発達が不十分なことが原因といわれています。

パパやママは頭を抱えるかもしれませんが、この時期にしっかり自分の意思表示をできるようにしておかなければ、意思が弱い子や周囲との関わりが苦手な子になったりするとも言われているのです。

イヤイヤ期がはじまるのはいつから?

イヤイヤ期が始まるのは早い子で1歳半ごろからといわれています。

パパやママが提案してくれたことに対して、自分の意思がそぐわないと「イヤ!」と全身拒否をすることから「イヤイヤ期」と呼ばれています。

イヤイヤ期が始まる目安は、1歳半頃で、落ち着くのは幼稚園に入園する頃である3歳を目安にしておくと良いでしょう。

3歳頃になると、自分の意思を的確に言葉で伝えることができるため「イヤイヤ!」と癇癪を起こし伝える必要がなくなってくるのです。

「男の子だから、イヤイヤ期がひどい」「女の子だから、イヤイヤ期がなくて羨ましい!」などと声をかけられることがあるかもしれませんが、イヤイヤ期に性別は関係ありません。

中には、イヤイヤ期が全くない子もいますが、それは性別が理由では無いのです。

言葉の発達スピードが早ければ、自分の意思を言葉で伝えることができるため「イヤイヤ!」とただ駄々をこねるのではなく、きちんと自分の気持ちを伝えることができます。

もちろん持って生まれ持った性格で、もともと穏やかな子やおとなしい子もいるでしょう。すべての子どもが自分の意思を通したいと癇癪を起こすわけではありません。

イヤイヤ期中の子どもへの適切な対応3選

イヤイヤ期中の子どもにどんなふうに接したらいいのか、迷っている方も多いのではないでしょうか。

次の見出しでは、イヤイヤ期中の子どもへの正しい接し方を紹介していきます。

まずは子どもの気持ちを受け止めてあげる

イヤイヤ期中の子どもへの接し方で、最も重要なのは「子どもの気持ちを受け止めてあげる」ということです。

全身を使って自分の意思を伝えているわけですから、まずはそれを否定するのではなく受け止めてあげましょう。

パパやママが受け止めたことで気持ちが落ち着くわけではありませんが「何をしてもパパやママが受け止めてくれる」という安心感が子どもの中に生まれます。

「子どもにとって、家庭が1番安心できる場所」と思えるようにしてあげたいものです。

声をかけず、そっと見守る

癇癪が起きているときは、どんなふうに声をかけられても全てが地雷となってしまいます。

パパやママは子どもの気持ちを落ち着かせようと、

地雷になりがちな声かけ例
  • 「それなら、こうしたほうがいいんじゃない?」
  • 「だったら、こっちを試してみる?」

などと提案をすることもあるでしょう。

しかし、癇癪が起きている子どもは提案されたとしても、その提案を素直に飲み込めるわけではないのです。

むしろ声をかけたことが逆効果になることもあります。

癇癪を起こしているときには、声をかけるのではなく、そっと見守り、子どもの気持ちが落ち着いたタイミングで「本当はどうしたかったの?」と本音を探ってあげましょう。

選択肢を与えて選ばせてあげる

これまで、子どもの気持ちを受け止めながら、そっと見守ることが適切な対応であると紹介しましたが、毎回余裕をもって対応できるわけではありませんよね。

お出かけする時間が迫っていたり、パパやママの心に余裕が持てないこともあるでしょう。できるだけはやくイヤイヤを抑えて、次に進みたい時は、子どもに選択肢を与えて選ばせてあげるのもおすすめの方法です。

例えば、お出かけ間際に靴を履きたがらなかった時には、無理やり履かせるのではなく、2つの靴を用意して「どっちの靴なら履ける?」と選ばせてあげることでスムーズに次の行動に移りやすくなることもあります。

イヤイヤ期中の子どもへのNGな対応3選

イヤイヤ期は、子どもが成長する上で多くのパパやママが頭を抱える時期だとわかっていても、毎日穏やかな心で接するのは難しいですよね。

できるだけ、暖かい気持ちで見守りたいと思っていても、パパやママの気持ちが苛立ってしまう事があるのではないでしょうか。

イライラするのは仕方ないとは言っても、イヤイヤ期中の子どもにしてはいけない接し方はしたくないものですよね。

叱りつける

何を言っても「嫌だ!」と返してくる子どもに対して、叱りつけたくなる気持ちもわからなくありません。

叱ることが必ずしもダメというわけではありませんが、強く叱りすぎて、子どもが自分の意思を言えなくなる雰囲気を作るのはNGです。

イヤイヤ期は、自分の意思が明確になり、自分の気持ちを通したいと意思表示をしているわけです。

パパやママが強く叱りつけることで自分の意思を発信できない子どもになってしまいます。

脅す

何をしても、子どもの癇癪が収まらない時、叱るのではなく脅す方法で、子どもの癇癪を落ち着かせたくなることもあるでしょう。

例えば、

よくない脅しの例
  • 「わがままの子は、鬼のところに連れて行くよ!」
  • 「そんなにわがままな子はもう知らないよ!」

などです。

確かに、子どもを脅して気持ちを落ち着かせる方法は効果的かもしれません。しかし子どもにとって、パパやママはどんな時でも1番の味方で見て欲しい存在です。

味方でいて欲しいと思っている存在のパパやママに「鬼のところに連れて行く」「もう知らない」といわれたら、どんな気持ちになるでしょう。

子どもを脅して気持ちを落ち着かせるのではなく、パパやママが今感じている気持ちを伝えることが大切です。

子どもを1人で放置する

子どもが癇癪を起こしている時、むやみやたらに声をかけるのではなく、そっとしておくことが大切だと、先程の見出しで紹介しました。

しかし「そっとしておくこと」と「1人で放置すること」は似ているようで、全く違います。

イヤイヤが落ち着くまで、別の部屋に閉じ込めたり、パパやママだけが外出し、子どもを家に1人で置いていたりなど、放置をするのはNGです。

イヤイヤしている子どもから距離を置きたいと思う気持ちもわからなくはありません。冷静に対応ができなさそうな時は、距離を取るのも1つの手です。

しかし、1人にされた子どもは何をするか分かりません。1人で放置をすることが、子どもの命を危険にさらす行為でもあるのです。

距離をおきたいと思った時は、同じ空間、もしくは目が届く範囲で距離を置くようにしましょう。

イヤイヤ期は親にとっても子どもにとっても試練の時期

癇癪ばかりを起こす子どもの相手をするのはストレスが溜まりますよね。しかし、ストレスを感じているのは、パパやママだけではなく、癇癪を起こしている子どもも同じなのです。

イヤイヤ期は、親にとっても子どもにとっても試練の時期です。自分の言葉を自分の意思で的確に伝えられるようになってくれば、イヤイヤ期の終わりが終わりを迎える兆候だといえるでしょう。

イヤイヤ期の最中は、長く感じるかもしれませんが、いつかは愛おしい思い出となる時間だと思って、どうにか壁を乗り越えてください。

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