生まれたばかりの赤ちゃんは、母乳かミルクで栄養をとるしかありません。
- 母乳
- ミルク
- 混合授乳
と3つの方法がありますが、それぞれにメリット・デメリットがあります。
今回の記事では、母乳育児、ミルク育児、混合育児の3つにわけてそれぞれのメリットとデメリットを紹介しています。
どの授乳方法で赤ちゃんを育てていけばいいのか?迷っているママは、ぜひ今回の記事を参考にして、ママと赤ちゃんが一番リラックスできる授乳方法を見つけてくださいね。
母乳をあげるメリット・デメリット
「母乳育児」と「ミルク育児」ではどちらが良いのか?という論争は、永遠に答えの出ない問題ではないでしょうか。
「ママと赤ちゃんがストレスを感じないこと」を頭に置きながら、まず初めに赤ちゃんに母乳を与えるメリットとデメリットから紹介していきます。
母乳をあげるメリット
まずは母乳をあげるメリットから紹介していきます。
生きた免疫細胞がもらえる
母乳には赤ちゃんにとって大切な免疫細胞が多く含まれています。ママから直接免疫細胞を受け取ることができるため、半年間は、大きな病気にかかりにくいといわれています。
母乳は、赤ちゃんの体に吸収されやすい成分でできているため、下痢など体調が悪い時でも粉ミルクと違って授乳し続けることができます。
ミルク代がかからない
赤ちゃんだからといって、どんなミルクでも気にせず飲める!というわけではありません。中には粉ミルクにも好き嫌いをする赤ちゃんが存在するのです。
リーズナブルな価格の粉ミルクが、赤ちゃんに合えばいいですが、必ずしもそうとは限りません。
しかし、完全母乳育児なら、ママそのものが赤ちゃんにとっての栄養剤です。ミルク代がかからないのは大きなメリットだといえるでしょう。
産後の回復がしやすくなる
母乳育児は、赤ちゃんに栄養を与えるだけでなく、子宮収縮など、ママの産後の回復もしやすくする効果があります。
また授乳は、1回するだけで自転車に1時間乗っているほどのカロリーを消費するといわれています。
赤ちゃんにたくさんの栄養を与えるため「母乳を与えるだけで産後ダイエットができた!」というママも多く存在するのです。
母乳をあげるデメリット
次に紹介するのは、母乳育児を選択した場合のデメリットです。
飲んでいる量がわからない
母乳育児は、飲んでいる量の把握ができないため、赤ちゃんに栄養が足りているのか、不安に感じるママが多いです。
授乳の回数は多く、オムツも汚れていないにもかかわらず、赤ちゃんが泣き止まないと「もしかして母乳が足りていないのかも…」と不安になるのも当然です。
不安を解消するためにスケールを買うのももったいないですよね。最近ではスケールを設置してある授乳室も増えてきています。
母乳の量が不安な場合には、授乳室のスケールを利用して、どれだけの量を飲んでいるのか測ってみるのもおすすめです。
パパが授乳に参加できない
母乳は、赤ちゃんに対してママだけがしてあげられることです。完全母乳育児を選択してしまうと、パパが授乳に参加できないのがデメリットの1つでしょう。
ママが愛しそうに赤ちゃんを見つめながら、授乳をしている姿を見て、疎外感を感じているパパもいるかもしれません。
そんな時には、お風呂や離乳食など、パパだけの特別な仕事を作ってみるとパパも育児に参加しやすくなりますよ。
長時間人に預けられない
授乳は基本的には3時間程度開けるものといわれていますが、完全母乳育児で3時間授乳間隔があけることは難しいのが現実です。
ママが少し赤ちゃんから離れてリフレッシュをしたいと思っていても、完全母乳育児だと長時間人に預けることができなくなってしまいます。
ミルクをあげるメリット・デメリット
- 「母乳をあげたいと思っているけれど、母乳、育児がうまくいかなかった…」
- 「すぐに仕事復帰をしないといけないから、ミルク育児を希望している…」
など、最近ではミルク育児を選択するママも増えてきています。
母乳ハラスメントという言葉がありますが、ミルクをあげるメリットもたくさん存在するのです。
ミルクだからといって愛情がないわけではありませんが、もちろんデメリットは存在します。
デメリットをカバーしながら、自信を持ってミルク育児を楽しみましょう。
ミルクをあげるメリット
ミルク育児のメリットは主に3つ挙げられます。
パパが積極的に育児に参加できる
ミルク育児なら、パパも積極的に育児に参加できます。
パパのお仕事がお休みの日や夜赤ちゃんが泣いた時など、パパも授乳に参加できることで、ママの休息時間が確保できるのはもちろん、パパと赤ちゃんの絆を深めることもできますよ。
母乳よりもお腹にたまりやすい
ミルクは母乳よりもお腹に溜まりやすいといわれています。つまり、母乳のみの赤ちゃんに比べて、ミルクを与えられている赤ちゃんの方が夜に泣く回数が少ないといわれているのです。
赤ちゃんは泣きをするものとわかっていても、何度も泣かれると、ママの気持ちも滅入ってしまいます。
ミルクを飲んでしっかり飲んでくれると、助かりますよね。
ママが食事に気を使わなくていい
妊娠中にも赤ちゃんのことを考え、食事に気をつかっていたことでしょう。完全母乳で育児をするなら、生まれてからも食事の面に気を使わなければならないシーンが多くあります。
しかし、完全ミルク育児を選択すれば、好きなものを食べて、お酒を飲むことだってできます。
ママがストレスを感じることなく、育児できることが1番です。
ミルクをあげるデメリット
誰もが参加できるミルク育児ですが、もちろんデメリットは存在します。
ミルク代がかかる
新生児のうちは、少しの量で良かったミルクも、成長するにつれ必要な量が増えてくるものです。
完全ミルク育児を選択すると、母乳育児では必要のなかったミルク代がかかるのは当然のことです。
選ぶミルクにもよりますが、1年間のミルク代は、10万円から30万円といわれています。
夜中の授乳に手間がかかる
母乳だとその場ですぐ授乳が可能です。しかしミルク育児だと、夜中に赤ちゃんがミルクをほしがった場合、お湯を注いで、ミルクを人肌に温め、授乳後には洗い物と手間が増えてしまいます。
眠たい目をこすりながら、ミルクを作るのは、体力的にはもちろん精神的にも辛いと考えられます。
お出かけ時の荷物が増える
完全母乳育児だと、お出かけ時に必要な荷物は授乳ケープくらいです。しかし、完全ミルク育児を選択していたら、哺乳瓶やミルク、場合によってはお湯を持っていく必要もあるでしょう。
それでなくても荷物が増えてしまう子連れのお出かけです。さらにミルクとなると荷物が多くなり、お出かけが億劫に感じることもあるかもしれません。
混合授乳のメリット
昼間は母乳で、夜はミルクというように2つの授乳方法で栄養を与える混合授乳。
母乳育児とミルク育児のいいとこどりのような授乳方法です。
授乳がママ以外でもできるのは混合授乳の大きなメリットだといえるでしょう。
「私しか授乳ができない」というプレッシャーは、ママにとって大きなストレスになってしまいます。
「何かあった時は、誰かがお世話をしてくれる」という安心感があれば、心に余裕を持って育児ができますね。
また昼間は、母乳をあげて、夜にミルクをあげることで、夜はしっかり寝させることができます。
赤ちゃんが夜にしっかり寝てくれることで、ママも休息を取ることができます。
ママがストレスなく育児をしながら、母乳でしっかり赤ちゃんに免疫もつけられる混合育児は、メリットばかりです。
どんな授乳方法でも一番大切なのはママからの愛情
どんな方法で赤ちゃんに栄養を与えるのか?は、多くのママが悩む1つの種ではないでしょうか。
- 「絶対に、母乳を与えるべき」
- 「パパにも、育児に参加させるべき」
など、周りはたくさんの言葉をかけてくることでしょう。
しかし、1番大切なのはママと赤ちゃんがリラックスして愛情を深めることなのです。
「母乳だから」「ミルクだから」といって、愛情を測れるわけではありません。周りの言葉に左右されたことにより、今しかない授乳の時間が億劫になることが一番問題なのです。
母乳育児でも、ミルク育児でも、赤ちゃんが健やかに成長していれば、それで問題はないのです。
ママと赤ちゃんに一番合っている授乳方法で、親子の絆を深めていってくださいね。
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