この記事にたどり着いたパパやママは、きっと可愛い我が子とたくさんお話をしてコミュニケーションをとるのを楽しみにしていることでしょう。
同じくらいの月齢の子どもが少しずつ言葉が出るようになっていて、パパやママと楽しくお話をしている姿をみると、羨ましくもあり「1歳を過ぎて言葉が出ないなんて、もしかして成長が遅いのかな…」と心配に感じていることもあるかもしれませんね。
しかし、1歳を過ぎたら必ず言葉が出るようになるわけではありません。
成長の目安が記されていますが、成長スピードは、子どもが10人いれば10人それぞれです。
周りにくらべて少し遅いからといって、本来は心配する必要はないのです。ただ、心配ないといわれても、気になるのが親心。
今回の記事では、そんなパパやママのために、言葉が出ない子どもにできるサポートを紹介しています。
言葉のスピードが遅いことを気負うのではなく、個性の1つとして、楽しみながら成長を見守りましょう。
子どもからなかなか言葉が出なくて不安…
1歳の誕生日を迎え、周りの子どもたちがたどたどしくも言葉を発しているにもかかわらず、自分の子どもから言葉が出ないと不安になりますよね。
成長のスピードは、人それぞれで早い子もいれば遅い子もいることがわかっていても、周りに遅れをとっていると不安になるのも無理ありません。
しかし、足が速い子もいれば、足が遅い子もいるように、背が高い子もいれば、背が低い子もいるように、成長スピードは全く同じな事はありません。
子どもの言葉が出るスピードが遅いことよりも、言葉が出ないことに対しパパやママが不安に感じ、その状態で子どもに接することの方が問題です。
1歳を過ぎても、言葉がなかなか出ない原因とは?
子どもの成長スピードには、それぞれ個性があるとわかっていても、言葉がなかなか出ないと「何か原因があるんじゃないか?」と探りたくなりますよね。
成長スピードは一人ひとりの個性である事は事実ですが、言葉がなかなか出ない場合には、何らかの原因がある可能性もしっておきましょう。
必ずしもそうとは限らないので「もしかしたらそうなのかもしれない」程度で読んでみてくださいね。
全体的に成長スピードが遅い
首が座るタイミングや、寝返りを始めるタイミング、そして歩き始める時期など、一般的に目安とされている成長スピードよりも、遅い事はありませんか?
成長スピードが遅いことが悪いことではありませんし、全く問題はありません。ただ、全体的に成長スピードが遅い子どもは、言葉を発するスピードも遅い傾向にあります。
「うちの子はのんびり屋さんなんだなぁ」と気楽に過ごすことが大切です。
話す必要性をあまり感じていない
言葉を発する必要性を子ども自身があまり感じていないのかもしれません。パパやママが何を伝えたいのか、その言葉の意味を理解できていれば、今はまだ言葉を発する必要性を感じていないのでしょう。
もう少し成長して、自分の意思を明確に言葉で伝えたいと思った時、自然と言葉を発するでしょう。
言葉を理解している子は、一度言葉を発し始めたら、その後のスピードはとても早い傾向があります。
発達障害や知的障害の可能性
中には、発達障害や知的障害の可能性があることで、言葉が出ないこともあります。
ただ、1歳や1歳半ごろの子どもは、発達障害と診断される事はほとんどありません。
言葉が出ないこと以外にも、育てにくさを感じたり、強いこだわりを持っているなど、気になることがあれば、3歳を過ぎた頃を目安に、専門の期間を受診すると良いでしょう。
子どもってどれくらいから言葉を発し始めるの?
そもそも、小さな子どもはいつ頃から言葉を発し始めるのでしょうか?
それぞれの月齢で、どんな言葉を発するのかを紹介していきましょう。
生後3ヶ月ごろ
「あー」「うー」など、母音をつかったクーイングがはじまります。
クーリングが始まると、赤ちゃんの機嫌が悪いのか、機嫌が良いのか、眠たいのか、その時の感情を判断しやすくなります。
生後半年ごろ
「あーあー」「うーうー」というように同じ音を2回連続で発する喃語がふえてくる時期です。
自我も芽生えてくる頃でしょう。喃語でほとんど意味のない言葉ではありますが、目的を持って発していることがほとんどです。
1歳ごろ
理解できる言葉が増え、単語を話せるようになります。「まんま」「わんわん」など単語を発するようになるでしょう。
また、理解できる言葉が増えたことで、そのものを指差しながら単語を発する機会も増えてきます。
1歳半年ごろ
「まんま ちょうだい」「ブーブー いた」というように単語と単語を組み合わせて2語文を話せるようになります。
2語文を話せるようになると、パパやママともコミュニケーションが取りやすくなります。
可愛らしい二語文を話せるようになると、より子育てが楽しく感じることでしょう。
言葉が出ない子どもにパパやママができること
周りのパパやママが子どもと楽しそうに会話をしている姿を見ると「私たちも早く我が子と会話を楽しみたい」と夢が膨らむことでしょう。
なかなか言葉が出ない子どもに対して、全くアプローチができないわけではありません。
子どもがストレスを感じるほどに言葉を教える必要はありませんが、遊びの延長戦で言葉がなかなか出ない子どもへのサポートができますよ。
絵本の読み聞かせをする
言葉を話せるようになるためには、なるべくたくさんの言葉に触れ、理解を深める必要があります。
とはいっても、日常生活でたくさんの言葉に触れるのは難しいものがありますよね。
そんな時におすすめなのが、絵本の読み聞かせです。絵本を読んでいるだけで、たくさんの言葉に触れることができます。
また、視覚でも理解を深めることができるため、よりスムーズにたくさんの言葉を吸収することができますよ。
子どもの求めることを先回りしない
赤ちゃんが何を求めているのか、何でも理解できるパパやママが、子どもの求めることを先回りしてはいませんか?
パパやママが子どもの求めることを先回りしているせいで、話す必要性を感じていないのかもしれません。
「自分が言葉を発さなければ、パパやママが思い通りに動く事は無い」ということを理解できれば、言葉を発しやすくなるでしょう。
言葉につながるおもちゃで遊ぶ
言葉遊びができるカードや、タッチするだけで音声が出るおもちゃなど、言葉に触れることができるおもちゃはたくさん販売されています。
いきなり難しいことにトライすると、子どもの気持ちが閉ざしてしまう可能性もあるので、簡単なレベルの遊びから少しずつ挑戦していくことが大切です。
特に言葉遊びができるカードは、1つあれば、遊び方を無限に広げることができます。
100円ショップなどでも気軽に購入できるので、お試しでも手に取りやすくておすすめですよ。
どうしても不安なら専門の機関に相談するのもおすすめ
「言葉がなかなか出なくても、それぞれの成長スピードだから大丈夫!」とは思っていても、1度不安を感じたら、なかなか解消できませんよね。
パパやママが不安を感じているせいで、どんどん気持ちが落ち込んでしまうようなら、専門の機関に相談してみるのをおすすめします。
子どもに関してプロである専門機関の方に相談し「大丈夫」と一言をもらえれば、安心して子どもに向き合うことができますよ。
保健センター
保健センターは、1歳半検診や3歳児検診なども行っている自治体です。言葉がなかなか出ないことが不安に感じているようなら、一歳半検診を迎えるタイミングで相談してみてもいいかもしれません。
子ども支援センター
子ども支援センターは、子どもに関する相談に、適切な助言をしてくれる機関です。
困ったことがあれば、適切なサポートを受けられる施設を紹介してもらうこともできます。
児童発達支援センター
言葉の遅れ以外にも、癇癪のひどさやこだわりの強さなど育てにくさを感じている場合には、児童発達支援センターに相談してみるのもおすすめです。
発達障害があったとしても、きちんと診断を受けることで、適切なサポートを受けることができれば、集団生活を送ることも可能なので、心配になりすぎる必要はありません。
成長スピードは、人それぞれ。焦らずに見守りましょう
成長のスピードは人それぞれです。持って生まれたものもあれば、与えられた環境によっても大きく左右されます。
少しずつ言葉を吸収していく子もいれば、これまで全く話していなかったのに、急に言葉をたくさん発するようになるなんてこともあるのです。
子育てに正解は1つもありません。
できないことがあれば、できている子に標準を合わせてしまいたくなる気持ちもわからなくはありません。
ただ、できない事ばかりに目を向けるせいで、子育てが楽しめなくなるのは元も子もありません。できないことばかりに目を向けるのではなく、できていることを伸ばし、自分のペースでゆっくり成長できるようにサポートしてあげたいものですね。
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