新生児の体温は、大人よりも高いイメージがありませんか?それなのに、新生児の手足が冷たいと、
- 「寒いのかな?」
- 「どこか体調が悪いのかな?」
と心配になりますよね。
新生児は手足が冷たいのが通常です。
今回の記事では、新生児の手足がなぜ冷たいのか?その理由について解説していきます。また、新生児の手足が冷たいときの対処法や注意点も紹介しているので、ぜひ最後までチェックしてみてください。
新生児の手足が冷たいのが心配…
新生児の体温は、大人よりも高いのが一般的です。しかし、多くの赤ちゃんが手足は冷たいのです。「新生児の手足は冷たい」と知らなければ、
- 「もしかして、どこか体調が悪いのかも…」
- 「早く、体を温めてあげないと!」
と慌ててしまうパパやママも多いのではないでしょうか。
頭や背中は温かいのに、手足だけが冷たいと心配になるのも当然です。しかし、新生児は手足が冷たいのが一般的です。
新生児の手足が冷たいからといって、必要以上に心配する事はありません。
体温を測ってみて、平熱がキープできていれば健康に問題は無いため、安心して見守ってあげましょう。
新生児の手足が冷たい5つの理由
記事の冒頭で「新生児の手足が冷たいのが通常」と紹介しました。しかし、新生児の手足が冷たい理由を把握できていなければ、
- 「本当に手足が冷たくてもいいの?」
- 「やっぱり、手足が冷たいのは心配…」
と、不安になることもあるでしょう。
新生児の手足が冷たい理由は、
- 体温調整機能が未発達だから
- 血管が未発達で血行が良くないから
- 適切な体温を維持しようとしているから
- 部屋が寒いから
- 低血糖になっているから
上記の5つの理由が主です。
次の見出しで詳しく解説していきます。
体温調整機能が未発達だから
新生児は、大人より平熱が高い傾向があります。しかし、体温調節機能は未発達であるため、体全体を冷やさないために、体の芯を重点的に温めているのです。
体の中心を重点的に温めていることで、自然と手足が冷たくなってしまいます。
しかし体温調節機能は、成長するとともに発達していくので安心しましょう。
血管が未発達で血行が良くないから
新生児は、体温調節機能が未発達なだけでなく、血管も未発達です。
血管が未発達ということは、血行が大人に比べて良くありません。
そのため、手足まで温めることができなくなってしまうのです。
適切な体温を維持しようとしているから
赤ちゃんの平熱は大人よりも高いのが特徴です。熱がこもるとたくさんの汗をかき、その汗が冷えることで風邪をひきやすくなってしまいます。
そのため、適切な体温を維持するために、手足が冷たくなっているのです。
つまり、手足が冷たくなっているからといって、温めてしまうと、体の熱を放つことができず、体に熱がこもってしまうため注意が必要です。
部屋が寒いから
これまで紹介した赤ちゃんの手足が冷たい理由は、自然現象であるため、心配する必要があまりない理由でした。
ただ中には、部屋が寒く体が冷えていることで、手足が冷たくなっている赤ちゃんもいるのです。
室温が赤ちゃんにとって適切ではないことが原因で、手足が冷たくなっているようなら、今すぐ室温を上げてブランケットで包み温めてあげましょう。
赤ちゃんの手足は冷たいのが自然ですが、体の芯まで冷たくなることはありません。
低血糖になっているから
手足が冷たい赤ちゃんの様子はご機嫌ですか?それともぐったりしていますか?
手足が冷たく、ぐったりしている様子であれば、低血糖になっている可能性が考えられます。
母乳やミルクは適正な量飲めていますか?きちんと飲めておらず、栄養不足になっていると、低血糖になりやすくなってしまいます。
低血糖になると、手足が冷たくなるのはもちろん、体の芯まで冷え切ってしまいます。
新生児の手足が冷たい時の対策とは?
新生児の手足が冷たい理由についてはお分かりいただけましたか?
新生児の手足が冷たい理由は理解できても「何とか温めてあげたい…」と思うのが親心ではないでしょうか。
自分自身が手足が冷たいことで「寒い…」と感じていれば、なおさら温めてあげたくなりますよね。
次の見出しでは、新生児の手足が冷たいときの対策を解説していきます。
基本的には対策をすることはない
新生児の手足が冷たいと、ミトンをつけたり、靴下を履かせたくしたくなるかもしれません。ただ、新生児の手足が冷たいからといって、基本的には対策をする必要はありません。
なぜなら、先程の見出しでも紹介したように、新生児は手足が冷たいのが一般的だからです。
寒い冬の外出時には、ミトンをつけたり、靴下を履かせたりなどする必要がありますが、室内であれば手足が冷たい状態でも大丈夫です。
ミトンをつけることで、身体の中にこもった熱を放つことができなくなり逆効果になることもあります。
部屋を快適な温度にし、適切な服装に
お部屋は快適な温度になっていますか?また、赤ちゃんが着ている服装は季節に合っていますか?
新生児の手足が冷たく感じているようなら、お部屋が寒かったり、服装が季節に合っていない可能性も考えられます。
新生児が快適に感じる室温は、夏なら25〜28℃、冬は20〜25℃程度です。湿度は50%~60%をキープしていれば充分でしょう。
新生児の手足が冷たく感じるときは、室温や服装をチェックしてあげてくださいね。
体温を定期的に計測しておく
新生児の手足が冷たい時は、体温を計測してみましょう。
手足が冷たくても、体温が正常であれば、心配する必要はありません。健康な新生児の体温は、大人よりも高い傾向があります。
大人だと37.5度は微熱にあたりますが、新生児では通常です。
体温の異変に気づくためには、日常的に体温を計測し、赤ちゃんの平熱を把握しておくことが重要です。
赤ちゃんの手足が冷たい時の注意点
これまでの見出しでは「新生児の手足が冷たくても基本的には問題ない」と紹介してきました。
ただ、新生児の手足がひどく冷たくなっていると感じるときには、いくつかの注意点をチェックしてみてください。
基本的には、新生児の手足が冷たくても問題ありません。しかし、場合によっては低体温症や栄養不足に陥っている可能性も否定はできないのです。
それでは早速、新生児の手足が冷たくなっているときの注意点を解説していきましょう。
身体の芯まで冷たくなっていないかチェック
新生児の手足が冷たいのは自然なことではありますが、頭や背中、お腹など体の芯まで冷たくなっているようなら、それは危険サインです。
新生児が体の芯まで冷たくなっているようなら、室温を上げたり、服を着せたり、ブランケットをかけたりするなどして温めてあげましょう。
栄養不足になっていないかチェック
赤ちゃんはきちんと母乳やミルクを飲めていますか?母乳やミルクを適正な量を飲めていなければ、栄養不足になり、低血糖になっている可能性が考えられます。
母乳やミルクがきちんと飲めていれば、1日6回以上のおしっこが出ます。おしっこの回数が6回より少ないようであれば、母乳やミルクの量が足りない可能性が高いです。
母乳は直接与えるため、どれくらい飲んでいるのか?把握できませんよね。栄養不足が考えられる場合には、飲む前と飲んだ後の体重を測り、どれだけの量を飲めているのか一度把握してみるのもおすすめです。
母乳の量が足りないようなら、授乳をした後にミルクを足してあげましょう。
新生児の手足が冷たいのは自然なこと
新生児の手足が冷たい理由・手足が冷たいときの対策や注意点を解説しましたが、いかがでしたか?
体温は高いのに、手足が冷たいと心配になるのは当然です。しかし、今回の記事で何度も紹介したように、新生児の手足が冷たいのは自然なことで、必要以上に心配する事はありません。
手足を冷やすことで、自分自身の体温調節を行っているのです。
たくさんの服を着せたり、ミトンをつけさせたくなる気持ちもわかりますが、大人が快適に過ごせている部屋の温度で、大人と同じような服装をさせていれば、基本的には問題ありません。
むしろ服をたくさん着せたり、温めすぎることで、風邪をひかせたり、新生児突然死症候群の危険性を高めてしまいます。
ただ場合によっては、栄養不足や低体温症に陥っている可能性もあるので、今回の記事で紹介した注意点はしっかり押さえてあげて下さいね。
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