授乳中に新生児がむせて、苦しそうにするのはよくある自然なことです。しかし、授乳のたびに毎回むせている新生児を見ると「苦しいのかな?」と心配になりますよね。
むせるということは、お腹がいっぱいなのかな?と授乳量もわからなくなってしまうのではないでしょうか。
今回の記事では、新生児が授乳中にむせる原因を紹介しています。授乳中にむせる赤ちゃんにできる対処法も解説しているので、ぜひチェックしてみてください。
新生児がミルクを飲むときにむせる4つの原因
母乳やミルクを飲むときに、むせてしまう新生児は実は多くいるようです。
吸啜反射など、飲む力が備わって生まれてくるにもかかわらず、どうしてむせてしまうのでしょうか?
新生児が母乳やミルクを飲むときに、むせる原因とされているのは、
- 赤ちゃんの飲む力が未発達だから
- 赤ちゃんのお腹がすきすぎているから
- 授乳の姿勢が合っていないから
- 母乳の出が良すぎるから
- 哺乳瓶との相性が合っていないから
主に上記4つの原因です。
次の見出しで、詳しく解説していきましょう。
赤ちゃんの飲む力が未発達だから
記事の冒頭でも紹介したように、口の中に入ってきたものに吸い付く「吸啜反射」は備わっていても、吸ったものを飲む力は未発達です。
つまり勢い良く吸っても、口の中で母乳やミルクを処理することができず、むせてしまうのです。
しかし、何度も何度も繰り返し授乳をしていることで、飲む力も発達していきます。
成長するにつれ、上手に授乳できるようになるので、心配する必要はありません。
赤ちゃんのお腹がすきすぎているから
赤ちゃんのお腹が好きすぎていると、勢いよく吸ってしまい、飲む力が追いつかなくなっていると考えられます。
大人でもお腹が空いているときに、勢い良くご飯を食べて苦しくなった経験がある方もいるのではないでしょうか?
お腹が空いていたら、勢いよく食べようとするのは、大人も子供も赤ちゃんも同じです。
自分の飲む力と、口に入れた量が合わないとむせてしまうのも自然です。
授乳の姿勢が合っていないから
母乳やミルクをあげるたびに、毎回むせているようなら、授乳の姿勢が合っていない可能性もあります。
授乳の姿勢が合っていないと、喉が狭くなったり、飲む力を最大限に発揮することができなったりするため、むせてしまう赤ちゃんが多いようです。
母乳の出が良すぎるから
ミルクで育児をしているなら、勢いが変わる事は無いので、比較的安定して飲める赤ちゃんが多いです。
しかし、母乳はミルクと違って、勢いが一定ではありません。母乳の出が良すぎると、赤ちゃんがむせてしまう傾向があります。
飲む力が備わっていない赤ちゃんの口の中に、勢いよく母乳が入っていくと、飲み込みが追いつかなくなるのも当然です。
哺乳瓶との相性が合っていないから
母乳だけでなく、哺乳瓶との相性が合わないことも、授乳中にむせる原因になります。
ベビー用品販売店などを見てみると、哺乳瓶もさまざまなな種類で乳首もさまざまですよね。硬すぎたり、大きすぎたりすると、赤ちゃんは飲みにくく感じています。
同じメーカーの哺乳瓶であれば、乳首のみの購入ができます。授乳中のむせが気になるようなら、哺乳瓶の口を変えてみるのもおすすめの方法です。
授乳中にむせる赤ちゃんにできる5つの対処法
授乳中にむせてしまう赤ちゃんに、ママができる対処法があります。
その対処法とは、
- 授乳の姿勢や角度を変えてみる
- 母乳を搾乳してから授乳をする
- 赤ちゃんをリラックスさせて授乳をする
- 授乳の間隔や量を見直してみる
- 医師や助産師に相談をする
上記5つの方法です。
どの方法が、赤ちゃんに合っているかわからないので、少しずついろんな方法を試してみるのが良いでしょう。
授乳の姿勢や角度を変えてみる
先程の見出しで、授乳の姿勢が合っていないと赤ちゃんがむせる傾向があると紹介しました。
授乳は、横抱きでしているママが多いのではないでしょうか。横抱きで授乳をする場合には、
ママが前かがみになっていたり、赤ちゃんの姿勢が丸まっている状態になっていると、授乳中に赤ちゃんがむせやすくなってしまいます。
授乳中は、赤ちゃんの姿勢は一直線になるように心がけてみましょう。
また、ママのおっぱいを赤ちゃんに近づけるのではなく、赤ちゃんをおっぱいに近づけるようにして、前かがみの姿勢にならないようにしてみましょう。
もしかすると、横向きで授乳が赤ちゃんにあっていないことも考えられます。
- フットボール抱き
- 脇抱き
- 縦抱き
など、横向きの授乳姿勢以外にも様々な授乳姿勢があります。
どの授乳姿勢が赤ちゃんに合っているのか、様々な方法を試してみるのもおすすめです。
母乳を搾乳してから授乳をする
母乳が勢いよく出すぎているせいで、赤ちゃんがむせているようなら、授乳する前に少し搾乳をするのがおすすめです。
少し搾乳をすることで、母乳が勢い良く出るのを防ぐことができます。
母乳の出を調節してあげれば、赤ちゃんの飲む力と合わせることができ、授乳中のむせを避けることができるでしょう。
授乳前に、母乳を搾乳しても、栄養分に変わりは無いので心配はいりません。
赤ちゃんをリラックスさせて授乳をする
寝起きで泣いている赤ちゃんや、お腹が減りすぎている赤ちゃんに授乳をすると、勢い良く吸ってしまいむせてしまう傾向があります。
授乳中に赤ちゃんがむせてしまうようであれば、リラックスした状態で授乳をすることが大切です。
リラックスした状態で授乳することができれば、赤ちゃんが勢い良く吸う力を抑えることができ、むせる回数を減らすことができるでしょう。
授乳の間隔や量を見直してみる
授乳の間隔や一回の授乳の量が合っていないことが原因で、お腹が空きすぎているのかもしれません。
授乳の間隔は3時間あけるべきといわれていますが、3時間経つ前にお腹が空いている可能性も考えられます。
お腹が空いていれば、勢い良く吸い付いてしまうのも当然です。
授乳のたびに赤ちゃんが勢い良くすることでむせてしまうようなら、一回の授乳の量を増やしてみるのもおすすめです。
一回の授乳の量を増やせば、授乳の間隔も3時間空くようになります。
ただし、いきなり授乳量を増やすと赤ちゃんの消化器官に負担を与えてしまいます。
目安として、月齢ごとに適切な授乳量があるので参考にしながら調整してみましょう。
医師や助産師に相談をする
これまでに紹介した対処法を試しているにも関わらず、赤ちゃんが授乳中にむせてしまうようなら、パパやママも心配になってしまいますよね。
不安を抱えた状態で、育児をするのは精神的にも良くありません。
そんな時は、医師や助産師に相談をするのがおすすめです。医師や助産師に相談をすれば、的確なアドバイスをもらえるので安心できますよ。
不安なことがあればすぐに相談をしましょう。
新生児も新米ママも授乳の練習中!
新生児が授乳中にむせる原因や、授乳中にむせる赤ちゃんにできる対処法を紹介しましたがいかがでしたか?
毎回授乳のたびに赤ちゃんがむせると、心配になるのも当然です。
しかし、赤ちゃんもママも授乳は初めてで、うまくいかないのは仕方のないことです。
授乳も回数をこなせば、赤ちゃんもママも少しずつ上達していきます。赤ちゃんとの生活は、まだ始まったばかりです。
うまくいかないことも楽しみながら、一つひとつ親子で成長していければ素敵ですね。
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