- 「ミルクを飲ませすぎているんじゃないかな…」
- 「母乳だけで育てて大丈夫なのかな…」
- 「大きくなってるけど、もしかして飲ませすぎ?」
など上記のように新生児に与える母乳やミルクの量がいまいちつかめず、悩んでいるパパやママが多く存在します。
では、新生児に与えるミルクの量はどれくらいが理想的なのでしょうか?
今回の記事では、新生児に与えるミルクの量を紹介しています。混合授乳をうまく進めていく方法や、ミルクの適量を確かめるためのポイントも併せて解説しています。
新生児に与えるミルクの適量がわからず、悩んでいるパパやママはぜひ参考にしてみてください。
新生児に与えるミルクの適量がわからない…
入院しているときには、助産師さんがミルクの適量をアドバイスしてくれていたことでしょう。しかし、実際に退院してパパやママ、そして赤ちゃんだけの生活が始まると、新生児に与えるミルクの量をどれくらいにすればいいのか、迷ってしまうこともあるはず。
新生児は生まれた日を生後0日として数えます。生後0日は1回10mlのミルクを飲みます。そこから生まれた日数+10mlずつ授乳量を増やしていくのが理想的です。
出産してから5日目で退院するのであれば、その頃には50mlの母乳やミルクを1回の授乳で飲めていると安心です。
生後1週間を迎えてからのミルクの適量は、次の見出しで解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
毎日少しづつ授乳量を増やしていくのね!
新生児はどれくらいミルクを飲むのが理想なの?
先程の見出しで、新生児が生まれてから退院するまでのミルクの適量を紹介しました。この記事にたどり着いているパパとママが知りたいのは、実際に退院してからの赤ちゃんのミルクの量ではないでしょうか。
新生児の栄養源はママからもらえる母乳やミルクしかありません。そのため、きちんと飲めているのか不安になるのも当然です。
生後0日から28日目の「新生児期」の間に、ミルクの量はどのように増えていくのか、1週間ごとに紹介していきましょう。
- 生後1週間
- 生後2週間
- 生後3週間ごろ
生後1週間
生後1週間を迎えた赤ちゃんは1回の授乳で60mlから80mlのミルクが飲めていれば安心です。
授乳の間隔は3時間に1回のペースで行い、1日8回から10回授乳できていれば充分です。
夜間の授乳も頑張らなくっちゃ!
生後2週間
生後2週間を迎える頃には、1回の授乳量がグッと増えてくる赤ちゃんが多いです。1回の授乳で80mlから120ml程度のミルクが飲めるようになってきます。
授乳の間隔は3時間に1回のペースでできていれば理想的です。
生後3週間ごろ
生後3週間から1ヵ月を迎える頃には、1回の授乳で120mlから180ml程度のミルクを飲めていると良いでしょう。
生後1ヵ月の間は授乳の回数は3時間に1回のペースが理想的です。1日8回は必ず行いましょう。
小さな胃袋でもしっかりミルクを飲めるのね!
月齢別にミルクの適量を解説
先程の見出しでは、生後0日から28日目までの「新生児期」のミルクの適量でした。しかし、赤ちゃんは成長するにつれ、少しずつミルクの量を増やしていかなければなりません。
また離乳食が始まれば、少しずつ母乳やミルクの量を減らしていき、大人と同じように食事ができるようにしていく必要があります。
この見出しでは、月齢ごとにミルクの適量を解説していきます。この記事を読んでいれば、赤ちゃんが生後1歳を迎えるまで、どれくらいの量の母乳やミルクを与えたらいいのか把握することができますよ。
- 生後2カ月
- 生後3カ月から5カ月ごろ
- 生後半年ごろ
- 生後8カ月ごろ
- 生後10カ月ごろ
生後2カ月
生後2ヶ月を迎える頃には、120mlから180mlのミルクを3時間から5時間の間隔で与えるようにしましょう。
1回の授乳で飲む量にムラが出てくることもありますが、1日をトータルして、700mlから1000ml程度のミルクが飲めていれば安心です。
生後3カ月から5カ月ごろ
生後3ヶ月から5ヶ月ごろを迎える赤ちゃんには、140mlから200mlを3時間から5時間の間隔で与えられれば理想的です。
1日をトータルして、1000mlから1200mlのミルクが飲めていれば安心です。
生後半年ごろ
生後半年ごろを迎える頃には、ほとんどの赤ちゃんが離乳食を初めていることでしょう。そのため、これまで順調に増えていたミルクの量に少しずつ変化が出てくるようになります。
生後半年を迎える頃には、200mlから220mlのミルクが1回で飲めるほどに成長しています。離乳食を与えた後は、お腹の中に既にご飯が溜まっているため、140mlから180ml程度のミルクを与えるようにしましょう。
離乳食をうまく進めていくため、食事の前にはミルクをあげないようにすることが大切です。
1回の授乳で1000mlから1400mlを目安に与えるようにしましょう。
離乳食が始まっても、主な栄養源はまだミルクだよ~!
生後8カ月ごろ
生後8ヶ月を迎える頃には1回だった離乳食が2回食に増えているはずです。ミルクの量を少しずつ減らしていきましょう。
1回の授乳は、200mlから220mlで、1日の授乳は3回から5回程度に減らします。
離乳食の後にミルクを出すのであれば、140mlから160ml程度与えれば良いでしょう。
生後10カ月ごろ
生後10ヵ月ごろには、ほぼ大人と同じペースで食事を取れるようになり、少しずつ離乳を進めていく時期になります。
そのため、1回の授乳量は200mlから220mlと量に変化はありませんが、回数を減らしていく必要があります。
授乳の回数は1日2回から4回程に減らし、お昼寝の前や寝る前など時間を決めて与えるのがポイントです。
離乳食の後にミルクを足すのであれば、80ml程度を出してあげると良いでしょう。
少しずつ赤ちゃんを卒業していくよ~!
混合授乳を進める3つのポイント
母乳だけで育児をしたり、ミルクだけで育児をするのではなく、母乳とミルクの2つの方法で授乳をするママが増えてきています。
混合授乳は、母乳育児とミルク育児のいいとこ取りができるのが魅力です。
しかし、混合授乳を進めるポイントを抑えておかなければ、バランスが崩れる可能性も否定はできません。
今後授乳を進めるポイントを、下記にまとめてみました。
- 母乳をあげてからミルクを与える
- 母乳とミルクは交互にあげる
- ミルクをプラスする時間を決める
次の見出しで詳しく解説していきましょう。
ポイント1:母乳をあげてからミルクを与える
混合授乳を進める際には、母乳をあげてからミルクを与えるようにしましょう。なぜなら、先にミルクを与えてしまうと、しっかり母乳が飲めなくなる可能性があるからです。
混合授乳の基本は母乳をしっかり飲んで、足りない分をミルクで補うのが理想的です。
ポイント2:母乳とミルクは交互にあげる
母乳とミルクを交互にあげる方法もあります。母乳とミルクを交互にあげるようにすれば、母乳あげてから次の母乳を上げるまで6時間の間隔が空くことになります。
その間にママもしっかり休息を取ることができるため、水分不足や体力回復をしやすくなるのでおすすめです。
ママもしっかり休息時間をとってね!
ポイント3:ミルクをプラスする時間を決める
母乳の後に毎回ミルクを足すのではなく、お昼だけミルクを足したり、就寝時にミルクを足すなど、時間を決めるのもおすすめの方法です。
母乳よりミルクの方が腹持ちが良いため、お昼寝前や就寝時にミルクを足すと、ぐっすり眠ってくれる赤ちゃんが多いです。
新生児がミルクを適正な量飲めているか判断する5つのポイント
新生児の月齢ごとのミルクの適正量は、記事の冒頭で紹介しました。しかし、大人でもたくさん食べれる人がいれば、小食な人がいるのは事実です。
ミルクの適正量はあくまでも目安であり、赤ちゃんの様子を見ながら適正な量が飲めているのか、判断してあげる必要があります。
新生児がミルクを適正な量飲めているのか判断する5つの方法を下記にまとめてみました。
- 授乳の間隔が3時間程度空く
- 体重がしっかり増加している
- 正常におしっことうんちが出ている
- 授乳した後の赤ちゃんが元気
- 肌に血色があり、透明感がある
次の見出しで詳しく解説していきます。
ポイント1:授乳の間隔が3時間程度空く
授乳の間隔が3時間程度開くようであれば、1回の授乳でしっかり飲めていると思って良いでしょう。
成長していくにつれ、授乳の間隔が3時間から2時間半、2時間半から2時間と短くなってくるようなら、1回のミルクの量を増やしたほうがよさそうです。
授乳の間隔が3時間空いているなら理想的なペースなのね!
ポイント2:体重がしっかり増加している
体重がしっかり増加しているようであれば、適正なミルクの量が飲めていると判断できます。
体重増加のペースは個人差がありますが、生後1ヵ月を迎えるタイミングで、生まれたときの体重より1キロ程度増えていれば理想的です。
また生後4ヶ月を迎える頃には、生まれたときの体重の場合になっていれば、しっかり飲めているといえます。
ポイント3:正常におしっことうんちが出ている
赤ちゃんがしっかりミルクを飲めているのか、不安になった時は、おしっことうんちの回数をチェックしてみましょう。
新生児は1日の間で何度も排泄をしています。おしっこの回収が1日6回より少ないようであれば、やミルクの量が脱水を引き起こす可能性があるため、すぐに授乳の量を増やしましょう。
新生児のうんちは大人の便に比べて水分量が多いのが特徴があります。そのため5回から10回程度1日にうんちをする赤ちゃんが多いです。
極端にうんちの回数が減ったようなら、水分不足が関係していると考えられます。
うんちやおしっこで赤ちゃんの体調チェックができるのね!
ポイント4:授乳した後の赤ちゃんが元気
ミルクが足りていない赤ちゃんは、授乳した後に機嫌が良くなる事はありません。そのため、授乳した後の赤ちゃんが元気で、機嫌が良い様子であれば、授乳量が足りていると考えて良いでしょう。
ポイント5:肌に血色があり、透明感がある
授乳の量が足りていないと、赤ちゃんの肌に血色がなくなり、透明感もなくなります。
見た目でわかるほど、元気がなくなっているようなら、脱水症状の可能性があるので、場合によってはかかりつけの小児科を受診した方が良いでしょう。
ミルクを適正な量飲めていない新生児への5つの対処法
先程の見出しを参考に、赤ちゃんの様子をチェックしてみると「もしかしてミルクが足りなかったのかも!」と思った場合には、今すぐ改善してあげる必要があります。
ミルクを適正な量飲めていない新生児には、下記の5つの方法を試してみてください。
- 違うメーカーの粉ミルクに変更してみる
- 違うメーカーの乳首に変更してみる
- 横抱き以外の授乳体勢にしてみる
- 泣くたびに授乳をしないようにする
- そもそも母乳が足りている可能性も…
次の見出しで詳しく解説していきます。
対処法1:違うメーカーの粉ミルクに変更してみる
粉ミルクはメーカーごとに味が異なることを知っていますか?販売元が違うわけですから、メーカーごとに粉ミルクの味は異なります。
「粉ミルクの飲みが悪いな…」と感じるようであれば、違うメーカーの粉ミルクをぜひ試してみてください。
もしかするとミルクの飲みが悪いのは、味が好みでないのかもしれません。さまざまなメーカーを試しながら、好みの味を見つけると、パパやママが抱えている悩みを解決できることがありますよ。
美味しいミルクをたっぷり飲みたいと思っているよ~!
対処法2:違うメーカーの乳首に変更してみる
粉ミルクの味と同じで、哺乳瓶の乳首にもメーカーごとにさまざまな特徴があります。先が丸くなっているタイプの乳首や、乳首の先が潰れている形になっている商品もあります。
またゴムの厚みによっても、赤ちゃんの好みが異なります。赤ちゃんの小さな口と哺乳瓶の乳首の相性が合わなければ、飲みにくさを感じるのも当然です。
違うメーカーの乳首に変えてみると飲みやすくなり、ミルクの量が増えることもあります。
哺乳瓶との相性が悪いと飲みにくいんだよね~…
対処法3:横抱き以外の授乳体勢にしてみる
授乳の姿勢は多くの方が赤ちゃんを横に抱っこをして授乳しているパパやママが多いのではないでしょうか。
しかし横に抱っこしていると、お腹が丸まってしまい、飲みにくいと感じる赤ちゃんもいるようです。
授乳の姿勢は、横抱き以外にもさまざまな大勢があります。
- 縦抱き
- フットボール抱き
- 脇抱き
上記のように横抱き以外にさまざまな授乳の姿勢を試してみると良いでしょう。
対処法4:泣くたびに授乳をしないようにする
「授乳しようと思っているのに、1回飲む量が少ないな…」と感じるのは、泣くたびに授乳をしているからかもしれません。
先程の見出しでも紹介したように、授乳の間隔は3時間ペースにするのが理想的です。しかし、赤ちゃんが泣き止まないと「もしかしてお腹が空いているのかも…」とすぐに授乳をしてしまうパパやママがいます。
泣くたびに授乳をすると、常にお腹が満腹の状態になっています。実際にママが授乳しようと思ったときに、お腹が満腹でミルクを飲めない可能性も考えられます。
赤ちゃんがどういう意味で泣いているのかがわからないため、泣くたびに授乳をしてしまう気持ちはわからなくありません。しかし、赤ちゃんが泣いている理由にはさまざまあります。すぐに授乳するのではなく、泣いている理由を探るようにしてみましょう。
泣いているのは、ミルクを求めているからだけじゃないんだよ~!
対処法5:そもそも母乳が足りている可能性も…
母乳をあげてからミルクをあげている場合、そもそも母乳が足りているから、ミルクを飲めない可能性があります。
「なかなか母乳が軌道に乗らない…」と感じていても、毎日吸わせていることで、少しずつ軌道に乗っていることがあります。
「母乳あげた後に、ミルクの飲みが悪いな…」と感じるのであれば、一度どれくらいの量の母乳が飲めているのか、測ってみると良いでしょう。
大きなショッピングモールの授乳室には、スケールが設置されていることが多いです。そちらのスケールを使用して、母乳の飲めている量を把握することもできます。
自宅で簡単に飲めている母乳の量を把握したいときは、母乳を飲ませる前にママが赤ちゃんを抱っこした状態で体重計に乗ります。授乳をした後ママが赤ちゃんを抱っこすると体重計に乗ります。
授乳をした後の体重から、授乳前の体重を引くことで、どれくらいの量の母乳が飲めているのかチェックできます。
母乳が軌道に乗っていれば、母乳のみで育児をしても大丈夫!
理想的なミルクの量だけでなく新生児の様子もチェック!
新生児に与えるミルクの量や、混合授乳をうまく進めていく方法、ミルクの適量を確かめるためのポイントを紹介しましたが、いかがでしたか?
生後1週間の赤ちゃんのミルクの量を見てみると「思っているたくさん飲むんだな!」と思ったパパやママが多いのではないでしょうか。
赤ちゃんは栄養源が母乳のミルクしかないため、胃袋が小さくでも、しっかり飲むことができています。
しかし、今回紹介した月齢ごとのミルクの適正な量は、あくまでも目安の1つとして参考にしてください。なぜなら、赤ちゃんによって胃袋の容量が異なるからです。
胃袋の容量以上のミルクを飲ませてしまうと、吐き戻しをする可能性もあります。ミルクの適正量を知っておく事は重要なポイントの1つですが、大切なのは赤ちゃんの様子を見ながら判断することです。
目安だけじゃなくて、赤ちゃんの様子を見て判断をすることが大事ね!
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