新生児を車に乗せる際、チャイルドシートに乗せるのは必須です。しかし、出産をした産院で教えてもらえるのは、沐浴の仕方や、ミルクの作り方、おむつの替え方であって、チャイルドシートの載せ方まで教えてもらえる事はありません。
今回の記事では、新生児を安全にチャイルドシートに乗せる方法を紹介しています。また、チャイルドシートに乗せる際に知っておきたい注意点も解説しています。
チャイルドシートは、赤ちゃんの命を守る大事なアイテムです。使用用途をきちんと守り、赤ちゃんの安全を守りましょう。
チャイルドシートに乗せる前に知っておくべき4つのこと
新生児をチャイルドシートに乗せる前に、知っておくべき4つのことをまず初めに紹介します。
下記4つが、チャイルドシートに乗せる前に押さえておくべきポイントです。
- チャイルドシートは後部座席に取り付けること
- 赤ちゃんが後ろ向きになるように取り付けること
- 首が座るまではリクライニングを倒すこと
- 取り付けた後に安全をしっかり確認すること
このポイントを押さえてチャイルドシートを車に搭載しなければ、赤ちゃんを守ることができなくなってしまいます。
むしろ、チャイルドシートに乗せたことが原因で、赤ちゃんの命を脅かすことにもなりかねないのです。
赤ちゃんの命を守るため、きちんと注意点を押さえてチャイルドシートを車に搭載するようにしましょう。
チャイルドシートは後部座席に取り付けること
チャイルドシートは、後部座席に取り付けるのが基本です。
なぜなら、助手席には、エアバックが付いていることがほとんどだからです。万が一、事故が発生した場合、エアバックが膨らむことで、赤ちゃんが吹き飛ばされたり、窒息死させる可能性が高まる危険性があるといわれています。
パパやママがワンオペで運転する場合、助手席にチャイルドシートを乗せて、新生児の様子を見ながら運転したくなる気持ちもわからなくはありません。
ただ、万が一のことを考えて、必ず後部座席に装着するようにしましょう。
赤ちゃんが後ろ向きになるように取り付けること
新生児の家は、赤ちゃんが後ろ向きになるように取り付けましょう。
チャイルドシートを後ろ向きで搭載すると、運転席から赤ちゃんの様子が見えなくなってしまいます。
ただ、新生児期の赤ちゃんは、まだしっかりと体が作られていません。そのため、万が一事故が発生した際、大人と同じように前向きで座らせていると、大きな衝撃を受けたときに耐えられないのです。
後ろ向きに乗せて、赤ちゃんの様子が見えないのが不安なようであれば、新生児のうちは、横向きにしてベッドのようにできるタイプのチャイルドシートを搭載すると良いでしょう。
後ろ向きと同じで、ベッドタイプのチャイルドシートも、新生児の安全が守られているのでおすすめです。
首が座るまではリクライニングを倒すこと
赤ちゃんの首が座るまでは、リクライニングをしっかり倒した状態で乗せるようにしましょう。
なぜなら、首が座っていないにもかかわらず、リクライニングが起きている状態であれば、首が不安定になってしまうからです。
また、大人では感じていない小さな衝撃も、新生児にとっては怖い衝撃になることもあります。
頭をしっかり固定して、できるだけ寝転がった状態で載せるようにしましょう。
取り付けた後に安全をしっかり確認すること
チャイルドシートを車に取り付けた後は、安全をしっかり確認するのも重要なポイントです。
しっかり装着したつもりでも、実は緩んでいることもあります。
何度も繰り返し確認し、安全性をチェックしましょう。
また、安全に取り付けられているか?をチェックする必要がありますが、ハーネスの緩みのチェックも必要です。
チャイルドシートは安全に取り付けられているにもかかわらず、ハーネスが緩んでいると、万が一事故が発生した場合、小さな赤ちゃんがハーネスをすり抜けて吹き飛んでしまう可能性があるからです。
チャイルドシートの種類
チャイルドシートにはいくつかの種類があります。チャイルドシートは、子どもの成長に応じて適切に使用しなければなりません。
チャイルドシートの種類を以下にまとめました。
- 新生児用のチャイルドシート
- リクライニング付きのチャイルドシート
- ジュニアシート
それでは早速詳しく解説していきましょう。
新生児用のチャイルドシート
新生児用のチャイルドシートには、リクライニング機能が備わっていません。リクライニング機能がない椅子に座っている赤ちゃんを見ると窮屈そうに感じるかもしれませんが、実は赤ちゃんにとっては快適な姿勢なのです。
長く使用できるタイプのチャイルドシートだと、小さな赤ちゃん用にインナーシールが付属している場合もあります。
体がどっしりと安定するまでは、インナークッションを装着して使用しましょう。
リクライニング付きのチャイルドシート
赤ちゃんが成長し、体に安定感が出てくるとリクライニング機能がないチャイルドシートだと窮屈に感じます。
生後10か月ごろを迎えるころには、リクライニング機能のあるチャイルドシートで前向き姿勢にしてあげましょう。
赤ちゃんをしっかり守れるように、肩ベルトの調整は必ず行ってくださいね。
ジュニアシート
1歳半ごろを迎えると、ジュニアシートへ移行をしてもいい時期といわれています。シートベルトが首回りにある場合は、インナークッションを装着し、高さを調整してあげましょう。
新生児の安全なチャイルドシートの乗せ方
車にチャイルドシート、安全に取り付けることができれば、実際に新生児を乗せてみましょう。
新生児を安全にチャイルドシートに乗せるための方法は、いくつか工程があります。
下記6つが、新生児を安全にチャイルドシートに載せるための工程です。
- 乗せる前には安全な状態かを毎回チェック
- 回転タイプであれば、シートを回転させる
- 赤ちゃんを乗せ、肩ベルトを通す
- バックルにベルトを差し込み固定する
- シートを回転させる
- 安全な状態かをチェックする
工程が、多く感じるかもしれませんが、どれか1つが抜け落ちるだけでも、赤ちゃんの安全が守れなくなってしまうので注意しましょう。
乗せる前には安全な状態かを毎回チェック
チャイルドシート搭載する際に、安全に取り付けをチェックしていたとしても、赤ちゃんを乗せる前には毎回安全な状態かをチェックする必要があります。
しっかり搭載していたとしても、繰り返しチャイルドシートに乗せることで、シートベルトが緩んでいる可能性があるからです。
シートベルトが緩み、チャイルドシートが安全に取り付けられていなければ、万が一の事故で赤ちゃんの命を守れなくなってしまいます。
チャイルドシートがしっかり固定されているかは、赤ちゃんを乗せる前に必ずチェックしましょう。
回転タイプであれば、シートを回転させる
回転タイプのチャイルドシートであれば、シートを回転させて載せましょう。
赤ちゃんを乗せ、肩ベルトを通す
赤ちゃんをチャイルドシートに乗せ、ベルトを通します。その際、ハーネスが緩んでいないかのチェックも必要です。
ハーネスが緩すぎると、怖い衝撃があった場合に、小さな赤ちゃんがハーネスをすり抜けて、吹き飛んでしまう可能性があります。
また、ハーネスがきつすぎても、赤ちゃんの体に怖い衝撃を与えてしまいます。
つまり、ハーネスが緩んでいても、きつすぎても赤ちゃんの安全を守ることができなくなってしまうのです。
新生児の成長に応じて、ハーネスの長さを変更してあげましょう。
バックルにベルトを差し込み固定する
新生児の肩にベルトを通したら、バックルに差し込み、しっかりと固定しましょう。
しっかりと固定されているか、何度か引っ張ってチェックをすることが大切です。
シートを回転させる
シートを回転させて後ろ向きにしましょう。
赤ちゃんを守るためには、シートは後ろ向きにすることが大切です。
赤ちゃんの首に負担をかけないため、リクライニングはできるだけ倒した状態にしてあげましょう。
安全な状態かをチェックする
赤ちゃんをチャイルドシートに乗せた後、もう一度安全な状態かをチェックしましょう。
チャイルドシートがしっかり固定されているようであれば、安全は十分に守られています。
チャイルドシートに乗せる際あったら便利なアイテム
新生児をチャイルドシートに乗せる際、あったら便利なアイテムを紹介します。
下記3つが、チャイルドシートに赤ちゃんを乗せる際あったら便利なアイテムです。
- ベビーミラー
- おもちゃ
- 赤ちゃんが好きな音楽
パパやママがワンオペで運転する際、赤ちゃんが車の中で泣いてしまうと、様子が見れず、運転に集中できなくなってしまいます。
便利なアイテムを用意しておけば、パパやママの不安が解消できるでしょう。
ベビーミラー
新生児のうちは、赤ちゃんを後ろ向きに乗せることが必須だと紹介しました。しかし、パパやママがワンオペで運転してる際、赤ちゃんの様子が見れず、不安に感じるのも当然です。
そんな時あったら、便利なのがベビーミラーです。
チャイルドシートを取り付けている後部座席の首の部分にミラーを取り付けることで、バックミラーで赤ちゃんの様子を常にチェックできるという優れものです。
ベビー用品販売店や、100円ショップなどでも手軽に購入することができます。簡単に取り付けることができるため、おすすめのアイテムです。
おもちゃ
体を締め付けられることに苦手を感じる赤ちゃんもいます。そのため、チャイルドシートに乗せると必ず泣いてしまう…と悩んでいるパパやママもいることでしょう。
そんな時は、車でしか遊べないおもちゃを用意してあげましょう。上から吊り下げられるメリーは、赤ちゃんの木を紛らわせられる便利なアイテムです。
赤ちゃんが好きな音楽
赤ちゃんが好きな音楽があるようなら、車の中ではその曲を流してあげるのもおすすめです。
赤ちゃんが車の中で泣いてしまうと、すぐにあやすこともできないし、パパやママの気持ちも焦ってしまいますよね。
できるだけ泣かせないように工夫をしてあげることが大切です。
新生児をチャイルドシートに乗せるときの注意点
最後に、新生児をチャイルドシートに乗せる際、知っておきたい注意点を紹介します。
下記4つがチャイルドシートに乗せる際の注意点です。
- 授乳後は30分以上開けてから乗せること
- 月齢や大きさに応じたシートを利用すること
- チャイルドシートに乗せたまま置き去りにしないこと
- 可能であれば大人が隣に座ること
この注意点を押さえておかなければ、せっかくチャイルドシートに乗せていたとしても、赤ちゃんの命を脅かす危険性があります。
早速詳しく解説していきましょう。
授乳後は30分以上開けてから乗せること
新生児に授乳をした後は、チャイルドシートに乗せるのは30分以上時間を空けてからにしましょう。
なぜなら、赤ちゃんの胃袋の容量は大人に比べてかなり少なく、小さな衝撃でも吐き戻しをしてしまう可能性があるからです。
吐いたミルクを誤飲し窒息死する可能性がゼロとはいえません。
授乳してすぐにチャイルドシートに載せるのは危険です。
月齢や大きさに応じたシートを利用すること
チャイルドシートは高価なアイテムです。そのため、長く使用したくなる気持ちもわからなくはありません。
しかし、赤ちゃんや子供の命を守るためには、月齢や子供の大きさに応じたチャイルドシートを利用する必要があります。
チャイルドシートにはそれぞれ対象年齢や体重が記載されています。
赤ちゃんの命を守るためにも、きちんと守りましょう。
チャイルドシートに乗せたまま置き去りにしないこと
チャイルドシートに乗せた状態だと安全である事は事実です。しかし、そのままの状態で置き去りにするのはNGです。
毎年チャイルドシートに乗せたままの子供が熱中症になり、死亡してしまう痛ましい事故が発生しています。
真夏日の車の中は、短時間でもかなり温度が上昇してしまいます。もちろん、真夏日以外でも、車の中の温度は思った以上に上昇することもあるのです。
チャイルドシートに乗せたまま、子供を放置するのは絶対にやめましょう。
可能であれば大人が隣に座ること
新生児をチャイルドシートに乗せる際は、可能であれば、大人が隣に座るようにしましょう。
パパやママがワンオペで運転する際は、ベビーミラーを装着するなどして、運転中も定期的に赤ちゃんの様子をチェックできる環境にしておきましょう。
チャイルドシートは新生児の命を守るもの
チャイルドシートを搭載する必要性、新生児を安全にチャイルドシートに載せる方法や、チャイルドシートに乗せる際に知っておきたい注意点を紹介しましたが、いかがでしたか?
チャイルドシートは、新生児・子供の命を守る重要なアイテムです。
「チャイルドシートは乗せているから、法律違反にはならない!」という気持ちで載せるのはNGです。
子供の安全を守るつもりで、チャイルドシートに乗せていても、実は乗せ方を誤っているパパやママが多く存在します。
今回の記事では、チャイルドシートの乗せ方を丁寧に解説しました。きちんと装着されているのか、載せ方は間違っていなかったのかなど、もう一度確認してみてください。
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